目次
記事の要約
- TOTOLINK A720Rの脆弱性CVE-2025-4268が公開された
- cstecgi.cgiファイルの認証がないことが原因
- リモートから攻撃が可能で、深刻度が高い
TOTOLINK A720Rの脆弱性情報公開
VulDBは2025年5月5日、TOTOLINK A720Rルーターの深刻な脆弱性CVE-2025-4268を公開した。この脆弱性は、ルーターのファームウェアバージョン4.1.5cu.374に存在するもので、/cgi-bin/cstecgi.cgiファイルの認証機構に欠陥があることが原因だ。
攻撃者はリモートからこの脆弱性を悪用し、ルーターを不正に再起動させることが可能である。この脆弱性は既に公開されており、悪用される可能性があるため、早急な対策が必要だ。
TOTOLINKは、この脆弱性に関する情報や修正パッチの提供について、公式ウェブサイトで発表する必要がある。ユーザーは、最新ファームウェアへのアップデートを検討し、セキュリティ対策を強化すべきだ。
TOTOLINK A720R脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | CVE-2025-4268 |
影響を受ける製品 | TOTOLINK A720R |
影響を受けるバージョン | 4.1.5cu.374 |
脆弱性の種類 | 認証機構の欠陥 |
影響を受けるファイル | /cgi-bin/cstecgi.cgi |
攻撃方法 | リモート攻撃 |
深刻度 | クリティカル |
CVSSスコア | 6.9 (CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:N/VI:N/VA:L/SC:N/SI:N/SA:N) |
公開日 | 2025-05-05 |
認証機構の欠陥について
この脆弱性は、TOTOLINK A720Rの/cgi-bin/cstecgi.cgiファイルにおける認証機構の欠陥が原因である。このファイルは、ルーターの設定変更などを扱う重要な役割を担っている。
- 認証機構の欠如
- 入力値の検証不足
- 権限管理の不備
これらの欠陥により、攻撃者は認証を回避し、不正な操作を実行できる可能性がある。そのため、早急な対策が必要不可欠だ。
CVE-2025-4268に関する考察
TOTOLINK A720Rの脆弱性CVE-2025-4268は、リモートからの攻撃が可能であるため、非常に危険性が高い。迅速なパッチ適用が求められるが、ユーザーへの周知徹底も重要だ。多くのユーザーが古いファームウェアを使用している可能性があり、アップデートの遅れはセキュリティリスクを高めるだろう。
今後、同様の脆弱性が他のTOTOLINK製品や他社製品でも発見される可能性がある。そのため、定期的なセキュリティ監査と脆弱性診断の実施が重要となる。また、開発段階でのセキュリティ対策の強化も不可欠であり、安全なコーディング規約の遵守やセキュリティテストの徹底が必要だ。
TOTOLINKは、この脆弱性に対する迅速な対応と、将来的なセキュリティ強化策を発表する必要がある。ユーザーへの情報提供やサポート体制の充実も、信頼回復に繋がるだろう。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4268」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4268, (参照 2025-05-09).