TOTOLINK N150RTの深刻な脆弱性CVE-2025-3988が公開、バッファオーバーフローによるリモート攻撃が可能に

記事の要約

  • TOTOLINK N150RTの脆弱性が公開された
  • formPortFwのバッファオーバーフロー脆弱性CVE-2025-3988
  • リモート攻撃が可能で、深刻な影響を与える

TOTOLINK N150RTの脆弱性情報公開

VulDBは2025年4月27日、TOTOLINK N150RT 3.4.0-B20190525における深刻な脆弱性CVE-2025-3988を公開した。この脆弱性は、/boafrm/formPortFwファイルの未知の関数に存在するバッファオーバーフローであり、service_type引数の操作によって発生するのだ。

この脆弱性を利用した攻撃はリモートから実行可能であり、既に公開されているため悪用される可能性がある。CVSSスコアは8.7(HIGH)と評価されており、深刻なセキュリティリスクとなる。迅速な対策が必要であることは言うまでもない。

TOTOLINK社は、この脆弱性に関する公式な声明や修正パッチの提供はまだ発表していない。ユーザーは、この脆弱性への対策として、ファームウェアのアップデートを待つ、またはデバイスの使用を一時的に停止するなどの対応を検討する必要があるだろう。

脆弱性詳細と対策

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-3988
影響を受ける製品TOTOLINK N150RT バージョン3.4.0-B20190525
脆弱性の種類バッファオーバーフロー
影響を受けるファイル/boafrm/formPortFw
攻撃方法リモート攻撃
CVSSスコア8.7 (HIGH)
公開日2025年4月27日
VulDB

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムがデータ格納領域(バッファ)の境界を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことだ。これは、プログラムが予期しない動作を引き起こしたり、システムクラッシュを引き起こしたり、悪意のあるコードを実行させたりする可能性がある。

  • データの書き込みエラー
  • プログラムの異常終了
  • 悪意のあるコードの実行

バッファオーバーフローは、プログラミングのミスによって発生することが多く、適切な入力検証やメモリ管理を行うことで防ぐことができる。多くの場合、セキュリティパッチによって修正される。

TOTOLINK N150RT脆弱性に関する考察

TOTOLINK N150RTにおける深刻な脆弱性の発見は、IoTデバイスのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。迅速なパッチ提供とユーザーへの情報提供が求められるだろう。この脆弱性への対策が遅れると、大規模なサイバー攻撃につながる可能性もある。

今後、同様の脆弱性が他のIoTデバイスでも発見される可能性があり、IoTデバイス全体のセキュリティレベル向上のための取り組みが重要となる。メーカーは、セキュリティを考慮した製品開発と、脆弱性発見後の迅速な対応体制の構築に力を入れるべきだ。

さらに、ユーザー側も、ファームウェアのアップデートをこまめに行うことや、セキュリティ対策ソフトの導入などを検討し、自らのセキュリティ意識を高める必要があるだろう。安全なインターネット環境を維持するためには、メーカーとユーザー双方の努力が不可欠だ。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-3988」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3988, (参照 2025-05-09).

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