WordPressプラグインCustom Related Postsの脆弱性CVE-2025-46227が公開、1.7.5へのアップデートを推奨

記事の要約

  • WordPressプラグインCustom Related Postsの脆弱性が公開された
  • バージョン1.7.4以前でクロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性CVE-2025-46227が存在する
  • 1.7.5以降のバージョンでは修正されている

WordPressプラグインCustom Related Postsの脆弱性情報公開

Patchstack OÜは2025年4月22日、WordPressプラグインCustom Related Postsの脆弱性情報を公開した。この脆弱性により、悪意のあるスクリプトが実行される可能性があるのだ。

影響を受けるのはバージョン1.7.4以前のCustom Related Postsである。この脆弱性は、Webページ生成時の入力の不適切な無効化(クロスサイトスクリプティング)に起因する。攻撃者は、悪意のあるスクリプトを埋め込んだ投稿を作成することで、他のユーザーのブラウザでスクリプトを実行させる可能性があるのだ。

CVE-2025-46227として登録されているこの脆弱性は、深刻度がMEDIUM(6.5)と評価されている。そのため、速やかに1.7.5以降のバージョンにアップデートすることが推奨される。アップデートにより、この脆弱性は解消される。

脆弱性詳細

項目詳細
脆弱性名クロスサイトスクリプティング(XSS)
CVE IDCVE-2025-46227
影響を受けるバージョンn/a~1.7.4
修正済みバージョン1.7.5以降
発表日2025年4月22日
発見者muhammad yudha (Patchstack Alliance)
深刻度MEDIUM (CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:L)
Patchstack報告ページ

クロスサイトスクリプティング(XSS)について

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをユーザーのブラウザに実行させる攻撃手法である。この攻撃は、Webサイトに不正なスクリプトを挿入することで行われる。

  • ユーザーのセッション情報を盗む
  • ユーザーの個人情報を盗む
  • Webサイトを改ざんする

XSS攻撃を防ぐためには、入力値の検証や出力値のエスケープ処理など適切な対策を行う必要がある。適切な対策を講じることで、ユーザーの安全を確保することができるのだ。

CVE-2025-46227に関する考察

WordPressプラグインCustom Related Postsの脆弱性CVE-2025-46227は、迅速な対応が求められる深刻な問題だ。早期のアップデートによって、XSS攻撃による被害を未然に防ぐことができる。しかし、全てのユーザーが速やかにアップデートを行うとは限らないため、攻撃の標的となる可能性のあるサイトは依然として存在するだろう。

今後、同様の脆弱性が他のWordPressプラグインでも発見される可能性がある。そのため、定期的なプラグインのアップデートとセキュリティチェックが重要となる。また、Webアプリケーションのセキュリティに関する教育や啓発活動も必要不可欠だろう。

さらに、より高度なXSS攻撃への対策として、コンテンツセキュリティポリシー(CSP)などの導入も検討すべきだ。CSPは、Webブラウザが読み込むリソースを制限することで、XSS攻撃を効果的に防ぐことができるセキュリティ対策である。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-46227」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46227, (参照 2025-05-09).

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