
目次
記事の要約
- エリアリンクが屋外型トランクルームのデザインで立体商標を取得
- 業界初となる取り組みで、街の景観との調和を図ったデザインが評価
- 2025年4月25日に特許庁に登録された
エリアリンクの屋外型トランクルーム立体商標登録
エリアリンク株式会社は2025年4月25日、屋外型トランクルームのデザインが立体商標として特許庁に登録されたことを発表した。これは同社が運営する「ハローストレージ」の屋外型トランクルームのデザインに関するもので、業界初の取り組みとなる。
この屋外型トランクルームは、海上運送用の頑丈なコンテナを使用し、2022年にデザインを一新した。ダークグレーとオレンジを基調としたシックな色合いで、街の景観との調和を図りつつ、親しみやすいデザインを採用しているのだ。このデザインが「識別力がある」と認められた結果、立体商標登録に至った。
エリアリンクは、サステナビリティの観点から、トランクルームの長期活用による環境負荷の低減にも努めている。建設・メンテナンス手法、使用材料、塗装剤については、継続的な見直しを行っているという。全国に2178物件(2025年4月時点)の屋外型トランクルームを出店しており、今後も出店を拡大していく予定だ。
多くの荷物を収納できることから、アウトドア用品やスポーツ用品などを収納する個人利用だけでなく、事業者による在庫保管にも利用されている。車での荷物の搬出入がスムーズに行えるため、大型資材を取り扱う事業者にもおすすめできる。
ハローストレージの概要と出店状況
項目 | 詳細 |
---|---|
ブランド名 | ハローストレージ |
物件数 | 2,626物件(2025年4月時点) |
室数 | 116,648室(2025年4月時点) |
屋外型物件数 | 2,178物件(2025年4月時点) |
室数目標 | 20万室(2029年末までに) |
主な利用用途 | アウトドア用品、スポーツ用品、趣味のグッズ、事業者向け在庫保管など |
立体商標について
立体商標とは、製品やサービスそのものの形状、包装、容器などを商標登録する制度だ。従来の平面的な商標とは異なり、三次元的な形状を保護できる点が特徴である。
- 製品の形状を保護
- 競合他社による模倣を防ぐ
- ブランドイメージの強化
エリアリンクの屋外型トランクルームのデザインは、その形状自体がブランドイメージを形成する上で重要な要素となっている。立体商標登録によって、デザインの模倣を防ぎ、ブランド価値の向上に繋がるだろう。
屋外型トランクルームデザインに関する考察
今回の立体商標登録は、エリアリンクの屋外型トランクルームのデザインに対する自信と、ブランド戦略の成功を示している。街の景観との調和を図りながら、機能性と利便性を両立させたデザインは、顧客満足度向上に大きく貢献するだろう。しかし、デザインの模倣を防ぐためには、継続的な監視と法的措置が必要となる可能性もある。
今後、競合他社による類似デザインの出現や、デザインの変更に伴う再登録などの課題も考えられる。これらの問題への対応として、特許事務所との連携強化や、デザインの継続的な改良・進化が重要となるだろう。さらに、多様なニーズに対応するため、デザインバリエーションの拡大も検討すべきだ。
将来的には、より環境に配慮した素材や、スマートロックなどの最新技術を取り入れたデザインへの進化が期待される。また、地方都市や郊外への出店拡大に伴い、地域特性に合わせたデザイン開発も重要となるだろう。エリアリンクの今後の取り組みから目が離せない。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「エリアリンク、街の景観と親しみやすさの調和を両立したデザインの屋外型トランクルームが、立体商標を取得 | エリアリンク株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000034173.html, (参照 2025-05-09).