
SDカードとは
SDカードは、Secure Digital Memory Cardの略称であり、主にデジタルカメラやスマートフォン、携帯ゲーム機などで使用される小型の記憶媒体です。データの保存や持ち運びを容易にするために開発され、その汎用性の高さから、様々な電子機器で広く利用されています。
SDカードには、SD、SDHC、SDXC、SDUCといった種類があり、それぞれ容量や転送速度が異なります。用途に応じて適切な規格を選ぶ必要があり、例えば高画質の動画を撮影する場合には、より高速な転送速度を持つSDカードが推奨されます。
SDカードは、物理的なサイズによっても分類され、標準サイズのSDカードの他に、miniSDカードやmicroSDカードがあります。microSDカードは、スマートフォンやタブレットなどの小型デバイスでよく使用され、アダプターを使用することで標準サイズのSDカードスロットでも利用可能です。
SDカードの種類と規格
「SDカードの種類と規格」に関して、以下を解説していきます。
- SDカードの種類(容量別)
- SDカードの規格(転送速度)
SDカードの種類(容量別)
SDカードは、容量によってSD、SDHC、SDXC、SDUCの4種類に分類され、それぞれ最大容量が異なります。SDカードは最大2GB、SDHCは最大32GB、SDXCは最大2TB、SDUCは最大128TBまで対応しており、用途に合わせて適切な容量を選択することが重要です。
大容量のSDカードは、高解像度の写真や動画を大量に保存する際に適しており、特にSDXCやSDUCは、4Kや8Kといった高画質の動画撮影に最適です。容量だけでなく、デバイスが対応しているSDカードの種類を確認することも重要であり、古いデバイスではSDXCやSDUCに対応していない場合があります。
種類 | 最大容量 | 用途 |
---|---|---|
SD | 2GB | 古いデジカメ |
SDHC | 32GB | 一般的なデジカメ |
SDXC | 2TB | 4K動画撮影 |
SDUC | 128TB | 8K動画撮影 |
SDカードの規格(転送速度)
SDカードの転送速度は、データの書き込みや読み出しの速度を示すもので、Class、UHS、Video Speed Classといった規格で表示されます。Classは数字が大きいほど高速であり、UHSはU1やU3といった表記で、Video Speed ClassはV30やV60といった表記で速度を表します。
高速な転送速度を持つSDカードは、連写撮影や高画質動画の記録に不可欠であり、特にVideo Speed Classは、動画撮影時の最低書き込み速度を保証する規格として重要です。転送速度が遅いSDカードを使用すると、動画の記録が途中で停止したり、写真の連写がスムーズに行えなかったりする可能性があります。
規格 | 速度 | 用途 |
---|---|---|
Class10 | 10MB/秒 | フルHD動画 |
UHS-I U3 | 30MB/秒 | 4K動画 |
Video Speed Class V30 | 30MB/秒 | 4K動画 |
Video Speed Class V60 | 60MB/秒 | 8K動画 |