サーミスタとは?意味をわかりやすく簡単に解説

サーミスタとは?意味をわかりやすく簡単に解説

サーミスタとは

サーミスタは、温度によって電気抵抗が大きく変化する半導体セラミックスを用いた電子部品です。温度変化に対する抵抗値の変化が大きいため、温度センサーとして精密な温度測定や温度制御に利用されています。

サーミスタの主な特徴は、小型で応答が速く、比較的安価であることです。これらの特性から、家電製品、自動車、産業機器など幅広い分野で利用されており、現代の電子機器には欠かせない部品の一つと言えるでしょう。

サーミスタには、温度が上昇すると抵抗値が減少するNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタと、温度が上昇すると抵抗値が増加するPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタの2種類があります。それぞれの特性を活かして、様々な用途に適用されています。

サーミスタの種類と特徴

「サーミスタの種類と特徴」に関して、以下を解説していきます。

  • NTCサーミスタの特徴
  • PTCサーミスタの特徴

NTCサーミスタの特徴

NTCサーミスタは、温度が上昇すると抵抗値が減少する特性を持つサーミスタです。この特性を利用して、温度上昇を検知する用途や、温度補償回路などに使用されます。

NTCサーミスタは、一般的に高精度な温度測定が可能であり、電子体温計や温度調節器などに広く利用されています。また、過電流保護素子としても利用され、電子回路の安全性を高める役割も担います。

項目詳細
抵抗温度特性負特性
主な用途温度検出
利用機器温度計など
特徴高精度測定

PTCサーミスタの特徴

PTCサーミスタは、特定の温度(キュリー温度)以上になると抵抗値が急激に増加する特性を持つサーミスタです。この特性を利用して、過電流保護素子や自己温度制御ヒーターなどに使用されます。

PTCサーミスタは、過電流が流れた際に抵抗値が急増することで電流を制限し、回路を保護する役割を果たします。また、一定温度に保つ自己温度制御ヒーターとして、ヘアドライヤーや電気ポットなどに利用されています。

項目詳細
抵抗温度特性正特性
主な用途過電流保護
利用機器ドライヤーなど
特徴自己温度制御

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