
目次
記事の要約
- HKSが「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」に出展
- EV・ICE両分野の脱炭素化に向けた新アプローチを提案
- マルチエナジーコンセプトや旧世代エンジンの高効率化技術などを展示
HKS、「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」に出展
株式会社エッチ・ケー・エスは、2025年5月21日から23日までパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」に出展すると発表した。同社は、未来を加速するエネルギーとテクノロジーをテーマに、最先端のEV技術や持続可能なモビリティを実現する革新的ソリューションを紹介する予定だ。
展示会では、液体・気体燃料、電気それぞれのカーボンニュートラルエネルギーを動力源とするマルチエナジーコンセプト「HKS e-HIACE MULTI ENERGY CONCEPT」や、旧世代エンジンの高効率化による脱炭素社会への新アプローチなどを紹介する。これらの技術は、持続可能な社会の実現に貢献するものである。
さらに、サスペンション受託業務についても、開発、製造、試験といった幅広いサービスを紹介する予定だ。長年にわたって培ってきたノウハウを活かし、自動車メーカーやアフターパーツ市場への貢献を目指すとしている。
オンライン展示会「人とくるまのテクノロジー展2025 ONLINE STAGE1」も、2025年5月14日から6月4日まで開催される。HKS特設サイトも用意されている。
展示内容詳細
展示内容 | 詳細 |
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HKS e-HIACE MULTI ENERGY CONCEPT | 液体・気体燃料、電気のマルチエナジーコンセプト。シリーズハイブリッド方式を採用し、様々なCN燃料に対応する。 |
旧世代エンジンの高効率化 | 1990年代製造のエンジンを対象に、高圧縮比化、副室燃焼、高耐ノック性CN燃料対応などを行い、熱効率を向上させる。 |
サスペンション受託業務 | 純正形状ショックアブソーバ、スプリング用品の開発・製造受託、サスペンション部品の試験受託、電子制御ショックアブソーバ、競技用サスペンションなどを提供。 |
開催期間(横浜) | 2025年5月21日~5月23日 |
開催期間(オンライン) | 2025年5月14日~6月4日 |
会場 | パシフィコ横浜 展示ホール・ノース 小間番号:475 |
カーボンニュートラル(CN)エネルギーについて
HKSは、液体燃料(HKS CN Fuel(開発中)・バイオエタノール・NH₃混合)、気体燃料(グリーン水素、CNメタン、RNG(再生可能天然ガス)、CN-LPG)および電気のそれぞれのカーボンニュートラル(CN)エネルギーを動力源とするマルチエナジーコンセプトを提案している。
- CN燃料とは、二酸化炭素排出量が少ない、または排出量を実質ゼロにするための燃料のことだ
- HKSは、これらの燃料を用いた様々な技術開発を進めている
- 持続可能な社会の実現に貢献する技術として注目されている
これらの技術は、自動車業界における脱炭素化の取り組みにおいて重要な役割を果たすだろう。
HKSの脱炭素化への取り組みに関する考察
HKSの脱炭素化に向けた取り組みは、既存技術の改良と新たな技術開発の両面からアプローチしている点が評価できる。マルチエナジーコンセプトは、複数のエネルギー源を活用することで、環境負荷の低減とエネルギー供給の安定化を両立しようとする革新的な試みだ。しかし、様々な燃料に対応するための複雑なシステム構築や、CN燃料の供給インフラ整備といった課題も存在するだろう。
旧世代エンジンの高効率化技術は、既存車両の延命化による資源消費の削減に貢献する点で意義深い。しかし、技術的な限界やコスト面での課題も考慮する必要があるだろう。これらの課題を克服するためには、政府や関連企業との連携による技術開発や、CN燃料の普及促進など、多角的なアプローチが必要となる。
今後、HKSには、これらの技術の更なる高度化と実用化、そしてCN燃料の普及促進に向けた積極的な取り組みが期待される。持続可能なモビリティ社会の実現に貢献する技術開発を継続し、業界をリードする存在であり続けてほしい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「HKS、「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展 | 株式会社エッチ・ケー・エスのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000078440.html, (参照 2025-05-11).