休職とは？意味をわかりやすく簡単に解説

公開:2025-05-11

休職とは

休職とは、労働者が業務外の理由により、労働契約を維持したまま一定期間労働を休むことを会社が認める制度です。休職期間中は給与が支払われないことが多いですが、雇用保険の傷病手当金や会社の休職制度によっては、一定の所得保障を受けられる場合があります。

休職は、労働者の心身の健康回復を支援し、職場復帰を促進することを目的としています。休職制度は法律で義務付けられているものではなく、各企業の判断によって導入の有無や休職期間、休職理由などが定められています。

休職を検討する際には、まず会社の就業規則を確認し、休職制度の内容や申請方法、復職条件などを把握することが重要です。また、医師の診断を受け、休職が必要であるという診断書を取得することも、休職申請の際に必要となる場合があります。

「休職の種類と注意点」に関して、以下を解説していきます。

休職は、その理由によっていくつかの種類に分類できます。病気休職は、業務外の疾病や負傷により就業が困難な場合に認められるもので、私傷病休職とも呼ばれます。自己都合休職は、自己啓発や留学など、労働者個人の都合による休職です。

その他、起訴休職や組合専従休職など、企業によって様々な休職制度が存在します。育児・介護休業法に基づく育児休業や介護休業も、広義には休職の一種と捉えることができますが、法律で定められた権利であるという点で、通常の休職とは異なります。

休職期間中は、原則として会社から給与は支払われません。ただし、雇用保険の傷病手当金や、会社の休職制度によっては、一定の所得保障を受けられる場合があります。傷病手当金は、病気やケガで働けない期間、健康保険から支給される手当金です。

休職期間中も、社会保険（健康保険・厚生年金保険）の加入資格は継続されますが、保険料の支払いは免除される場合があります。休職期間中の社会保険料の取り扱いについては、会社の担当部署に確認することが重要です。