
目次
記事の要約
- インターコムがWeb給金帳Cloud Ver.2.13を2025年6月12日に提供開始
- 国税庁の年末調整控除申告書作成用ソフトウェアを採用し、年末調整のペーパーレス化を実現
- 追加費用なしで給与業務のDX化、従業員の負担軽減が可能に
Web給金帳Cloud Ver.2.13リリース
株式会社インターコムは、クラウド型給与明細電子化サービス「Web給金帳Cloud」の最新版Ver.2.13を2025年6月12日にリリースした。このバージョンでは、国税庁が提供する「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」を採用することで、年末調整業務のペーパーレス化を実現しているのだ。
これにより、「Web給金帳Cloud」を導入した企業は、追加費用なしで給与に関わるすべての業務をDX化できるようになる。給与担当者の業務負担軽減にも大きく貢献するだろう。
従業員データの作成から従業員への一括配付、控除申告書データの作成と提出まで、すべてをペーパーレスで行えるようになる。特に書類の配付・回収・進捗管理といった手間のかかる作業が削減される点が大きなメリットだ。
毎年の法改正に合わせて税法や控除内容などが反映されるため、安心して利用できることも大きなメリットである。企業の業務効率化に貢献するだろう。
Web給金帳Cloud Ver.2.13 の機能
機能 | 詳細 |
---|---|
年調ソフトデータの配付・回収 | 給与担当者は「年調ソフト」で作成したデータを従業員へ一括配付可能。従業員はそれを「年調ソフト」に取り込み、控除申告書データを作成し提出できる。 |
不備データの再提出依頼 | 差し戻し機能で簡単に再提出依頼が可能。個別のメッセージ入力もできる。 |
データの進捗状況確認 | 従業員の提出、閲覧状況を一覧で確認できる。 |
督促通知の送信 | ワンクリックで一斉に督促通知を送信可能。締め切りアラーム設定で自動配信も可能。 |
価格 | 月額パック:1人あたり130円(税抜)、年額パック:1人あたり1,500円(税抜)、5年パック:1人あたり7,000円(税抜)※契約人数100名の場合 |
年末調整ペーパーレス化について
本サービスは、国税庁が提供する無料の「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」と連携することで、年末調整業務のペーパーレス化を実現する。
- 紙媒体による業務負担の軽減
- 従業員へのデータ配布の簡素化
- 提出状況のリアルタイム把握
これにより、企業は大幅なコスト削減と業務効率化を図ることが可能になるだろう。
Web給金帳Cloud Ver.2.13に関する考察
Web給金帳Cloud Ver.2.13は、年末調整のペーパーレス化という喫緊の課題に対する有効なソリューションを提供する点で評価できる。国税庁のソフトウェアとの連携により、法令遵守も容易になり、企業のコンプライアンス強化にも貢献するだろう。しかし、導入にあたっては、従業員側のITリテラシーや、システムへの依存度が高まることによるリスクも考慮する必要がある。
起こりうる問題としては、従業員によるデータ入力ミスや、システム障害による業務停止などが考えられる。解決策としては、従業員向けの丁寧なマニュアル作成や、システムの冗長化、バックアップ体制の強化などが挙げられる。さらに、多様なデバイスへの対応や、セキュリティ対策の強化も重要だ。
今後追加してほしい機能としては、AIを活用したデータ入力支援機能や、不正アクセス検知機能などが考えられる。また、給与計算システムとのよりシームレスな連携も期待したい。これらの機能強化によって、より多くの企業が本サービスを活用し、業務効率化を実現できるようになるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「年末調整ペーパーレス化の新提案 「Web給金帳Cloud」が国税庁「年調ソフト」を採用 | 株式会社インターコムのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000161758.html, (参照 2025-05-13).