WordPressプラグインCustom Login And Registrationの脆弱性CVE-2025-39363が公開、XSS脆弱性に対処するアップデートが必要

記事の要約

  • WordPressプラグイン「Custom Login And Registration」の脆弱性が公開された
  • バージョン1.0.0以前において、クロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性が存在する
  • 攻撃者は悪意のあるスクリプトを埋め込み、ユーザーの情報を盗む可能性がある

WordPressプラグインの脆弱性情報公開

Patchstack OÜは2025年5月5日、WordPressプラグイン「AlphaEfficiencyTeam Custom Login and Registration」の脆弱性情報を公開した。この脆弱性は、クロスサイトスクリプティング(XSS)であり、バージョン1.0.0以前のバージョンに影響を与えることが明らかになっている。

具体的には、Webページ生成時の入力の不適切な無効化により、保存型XSS攻撃が可能となる。攻撃者は、悪意のあるJavaScriptコードを埋め込むことで、ユーザーのセッションCookieや個人情報を盗む可能性があるのだ。この脆弱性は、CWE-79に分類され、CVSSスコアは6.5(MEDIUM)と評価されている。

開発元のAlphaEfficiencyTeamは、この脆弱性に対処したバージョン1.0.1以降へのアップデートを推奨している。ユーザーは速やかにアップデートを実施し、セキュリティリスクを軽減する必要がある。

この脆弱性に関する情報は、Patchstackのデータベースにも掲載されている。

脆弱性詳細

項目詳細
脆弱性名クロスサイトスクリプティング(XSS)
影響を受けるバージョンn/a~1.0.0
CVSSスコア6.5 (MEDIUM)
CWECWE-79
公開日2025年5月5日
開発元AlphaEfficiencyTeam
発見者Nguyen Ngoc Quang Bach (maysbachs)
Patchstackデータベース

クロスサイトスクリプティング(XSS)について

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをユーザーのブラウザに実行させる攻撃手法である。この攻撃により、ユーザーのセッション情報を盗まれたり、個人情報が漏洩したりする可能性がある。

  • 悪意のあるスクリプトの注入
  • ユーザーセッションの乗っ取り
  • 個人情報の窃取

XSS攻撃を防ぐためには、入力値の適切なサニタイジングや、出力値のエスケープ処理を行うことが重要だ。開発者は、セキュリティに関するベストプラクティスを遵守し、安全なWebアプリケーションを開発する必要がある。

CVE-2025-39363に関する考察

今回のWordPressプラグイン「Custom Login And Registration」の脆弱性CVE-2025-39363は、多くのWordPressユーザーに影響を与える可能性があるため、深刻な問題だ。迅速なアップデートが求められるのはもちろん、開発者側もセキュリティ対策の強化に努める必要がある。

今後、同様の脆弱性が他のWordPressプラグインでも発見される可能性がある。そのため、定期的なセキュリティアップデートの確認や、セキュリティプラグインの導入など、予防策を講じる必要があるだろう。また、ユーザー側もセキュリティ意識を高め、不審なサイトへのアクセスを避けるなどの対策を行うべきだ。

さらに、この脆弱性発見を契機に、WordPressプラグイン開発者向けのセキュリティ教育や、脆弱性診断ツールの普及を促進することが重要である。安全なWordPressエコシステムを維持するためには、開発者とユーザー双方による継続的な努力が必要となるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-39363」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-39363, (参照 2025-05-13).

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