
目次
記事の要約
- FL MGUARDシリーズのIEC 62443-4-2認証取得対応バージョンを発売
- 既設ネットワークへのセキュリティ追加を容易にする機能を搭載
- 2027年12月施行の欧州サイバーレジリエンス法(CRA)への対応を支援
フエニックス・コンタクト、セキュリティルータ新バージョン発売
フエニックス・コンタクト株式会社は、セキュリティルータ「FL MGUARDシリーズ」のIEC 62443-4-2認証取得対応バージョン6機種を、2025年5月14日より日本国内で販売開始した。この新バージョンは、既存のネットワーク構成を変更せずにセキュリティ機能を追加できる点が特徴だ。
同製品は、25年以上にわたり国内外の産業現場でサイバーセキュリティ対策に使用されてきた実績を持つ。今回のアップデートにより、最新のセキュリティ法規への対応も容易になり、より安全なシステム構築が可能となるのだ。
欧州サイバーレジリエンス法(CRA)の完全適用を控え、IEC 62443-4-2認証製品の重要性が増している。本製品は、CRAへの対応を支援する重要な役割を果たすだろう。
さらに、ステルスモードによるセキュリティ追加、接点入力を使ったファイアウォールルールやVPN接続の切り替え、DMZ対応によるネットワークの3分割など、多様なセキュリティ機能を提供する。ユーザー毎のファイアウォールやファイアウォールの冗長化といった高度な機能も備えているのだ。
FL MGUARDシリーズIEC 62443-4-2認証取得対応バージョン詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | FL MGUARDシリーズ |
認証 | IEC 62443-4-2 |
機種数 | 6機種 |
販売開始日 | 2025年5月14日 |
特長 | 既設ネットワークへのセキュリティ追加容易 |
対応法規 | 欧州サイバーレジリエンス法(CRA) |
IEC 62443-4-2について
IEC 62443-4-2は、産業用オートメーション及び制御システム(IACS)のセキュリティ要件を定めた国際規格IEC 62443-4の一部である。
- IACSコンポーネントのセキュリティ機能要件を規定
- サイバーセキュリティ対策の強化に貢献
- 欧州サイバーレジリエンス法(CRA)への対応に必須
この規格に準拠した製品は、高度なセキュリティ機能を備え、産業システムの安全性を確保する上で重要な役割を果たすのだ。
FL MGUARDシリーズ新バージョンに関する考察
FL MGUARDシリーズのIEC 62443-4-2認証取得対応バージョンは、既設ネットワークへのセキュリティ追加を容易にすることで、導入障壁を低く抑えている点が評価できる。これにより、多くの企業が容易にサイバーセキュリティ対策を強化できるようになるだろう。
しかし、今後、新たなサイバー攻撃手法の出現や法規制の強化によって、さらなるセキュリティ機能の追加やアップデートが必要となる可能性がある。そのため、継続的なセキュリティアップデート体制の構築が重要となるだろう。
将来的な課題への対応として、AIを活用した高度な脅威検知機能や、自動化されたセキュリティ設定機能の追加が考えられる。また、多様な産業分野への対応を強化し、より幅広い顧客ニーズに対応していくことが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「セキュリティルータ「FL MGUARDシリーズ」IEC62443-4-2認証取得対応バージョンの販売を開始 | フエニックス・コンタクト株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000028451.html, (参照 2025-05-14).