
目次
記事の要約
- J-POWERジェネレーションサービスがSmartDB(R)を全社導入
- 約1500名規模での業務デジタル化を実現
- デジタル人材育成にも注力し、業務効率化を推進
J-POWERジェネレーションサービス、SmartDB(R)全社導入を発表
株式会社ドリーム・アーツは2025年5月13日、J-POWERジェネレーションサービス株式会社が業務デジタル化クラウド「SmartDB(R)」を全社導入したことを発表した。2024年12月の導入後、2025年2月には稟議申請アプリの試験利用を開始し、同年4月には全社約1500名への利用拡大に至ったのだ。
SmartDB(R)導入の背景には、グループ全体で中期経営計画“BLUE MISSION 2050”を策定し、CO2削減と再生可能エネルギー拡大を目指すJ-POWERジェネレーションサービスの、外部環境変化への対応強化の必要性があった。拠点ごとのツールや業務方法の差異が組織づくりの障壁となっていたため、2024年4月にデジタル推進室を発足し、業務改善基盤としてSmartDB(R)を導入したのだ。
稟議業務のデジタル化により、承認までのリードタイム短縮と業務効率向上を実現した。今後は、火力運営事務所全般の業務や電子取引データ保管業務など、約100個のアプリ開発を予定している。SmartDB(R)認定資格制度の認定者を130名程度育成し、取引先を含む業務プロセスのデジタル化も検討している。
SmartDB(R)は、ワークフローとWebデータベースを組み合わせた業務アプリ開発を容易にする点が評価された。文書保管データベースとしても有用であり、現場部門での開発意義を十分に満たす最適な開発基盤と判断されたのだ。
SmartDB(R)導入効果と今後の展開
項目 | 詳細 |
---|---|
導入開始日 | 2024年12月 |
試験利用開始日 | 2025年2月 |
全社展開開始日 | 2025年4月 |
利用者数 | 約1,500名 |
アプリ開発予定数 | 約100個 |
デジタル人材育成目標 | 130名程度 |
導入目的 | 業務効率化、外部環境変化への対応強化 |
主な改善業務 | 稟議申請、机上業務 |
SmartDB(R)について
SmartDB(R)は大企業向け業務デジタル化クラウドである。現場個別の業務から全社横断業務までノーコードで開発可能だ。
- ワークフローとWebデータベースを統合
- 柔軟な外部システム連携
- 高度なセキュリティ
Microsoft Azureを採用し、利用規模の変化にも柔軟に対応できる環境を実現している。
J-POWERジェネレーションサービスにおけるSmartDB(R)導入に関する考察
SmartDB(R)の導入は、J-POWERジェネレーションサービスのデジタル化を加速させる上で大きな一歩となるだろう。稟議業務の効率化は、経営判断の迅速化に繋がり、競争力強化に貢献する可能性がある。しかし、全社規模でのシステム導入に伴い、運用上の課題や、ユーザー教育、システム障害への対応など、様々な問題が発生する可能性も考慮する必要がある。
起こりうる問題への対策としては、十分なユーザー教育とサポート体制の構築、障害発生時の迅速な対応体制の整備が重要となる。また、定期的なシステムメンテナンスやアップデートを実施することで、安定した運用を維持する必要があるだろう。さらに、システム利用状況のモニタリングを行い、必要に応じて改善策を講じることで、より効果的なシステム運用を実現できる。
今後、SmartDB(R)には、より高度な分析機能やAIを活用した自動化機能の追加が期待される。また、他システムとの連携強化や、モバイル環境への対応強化なども必要となるだろう。これらの機能強化によって、業務効率化はさらに進み、J-POWERジェネレーションサービスの事業成長に大きく貢献する可能性がある。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「J-POWERジェネレーションサービスが全社約1,500名でSmartDB(R)を利用開始~デジタル人材育成にも注力、現場主導の業務改善を可能に~ | 株式会社ドリーム・アーツのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000232.000025071.html, (参照 2025-05-14).