
目次
記事の要約
- TD SYNNEXがSolarWinds Observability Self Hostedの取り扱いを開始
- ハイブリッド環境の監視をシンプル化する統合監視ソリューション
- 2026年3月末までに30~40社への導入を目指す
TD SYNNEX、SolarWinds Observability Self Hostedの取り扱いを開始
TD SYNNEX株式会社は2025年5月より、SolarWinds社の統合監視ソリューション「SolarWinds® Observability Self Hosted」の取り扱いを開始した。この製品は、オンプレミスとクラウドの両方に対応し、ネットワーク、サーバー、アプリケーション、データベースなどを統合的に監視できる点が特徴だ。
複雑化するハイブリッド環境において、情報サイロ化による可視性の低下は大きな課題となっている。SolarWinds® Observability Self Hostedは、これらの課題を解決し、運用効率と可視性を飛躍的に向上させることを目指しているのだ。
TD SYNNEXは、製品の調達から提案支援、パートナーへの情報提供まで、幅広いサポートを提供する。既にSolarWinds製品をご利用中のお客様への展開に加え、新規導入やリプレース需要も視野に入れている。
TD SYNNEXは、2026年3月末までに30~40社への導入を目指している。同社は、グローバルでのITソリューション提供の知見とネットワークを活かし、日本のお客様にとって最適な導入支援と運用サポートを提供していくとしている。
SolarWinds® Observability Self Hostedの機能
機能 | 詳細 |
---|---|
対応環境 | オンプレミスとクラウド双方 |
監視対象 | ネットワーク、サーバー、アプリケーション、データベース |
機能概要 | 死活監視、トラフィック監視、DB監視、アプリ性能監視など |
監視画面 | マップベースの監視画面とドリルダウン機能 |
パフォーマンス分析 | 複数項目に跨ったパフォーマンス分析機能 |
ネットワーク可視化 | Hop-by-Hopネットワーク可視化(SaaSへのパス経路監視) |
NetFlow/Jflow対応 | 帯域利用の監視や分析 |
価格 | ノード単位のサブスクリプションモデル(最小構成:年間約40万円から) |
統合監視ソリューション
SolarWinds® Observability Self Hostedは、企業のIT環境全体をカバーする統合監視ソリューションだ。ネットワーク、サーバー、アプリケーション、データベースなど、多様な監視項目を1つの画面で統合的に可視化できる。
- リアルタイムでの監視とアラート機能
- 直感的なダッシュボードによる容易な操作性
- 障害の予兆検知と迅速なトラブルシューティング
これにより、IT運用管理の効率化と可視性の向上を実現する。
SolarWinds® Observability Self Hostedに関する考察
SolarWinds® Observability Self Hostedは、複雑化するハイブリッド環境における監視課題に効果的に対応できる優れたソリューションであると言える。導入による運用効率の向上やコスト削減効果は期待できるだろう。しかし、導入にあたっては、既存システムとの連携や、導入後の運用体制の構築など、十分な検討が必要だ。
今後、クラウド環境の進化や新たな技術の台頭によって、監視対象や監視項目がさらに増加する可能性がある。そのため、SolarWinds® Observability Self Hostedも継続的なアップデートや機能拡張が求められるだろう。また、多様な監視ツールとの連携強化も重要となる。
TD SYNNEXによる導入支援や運用サポート体制の充実も成功の鍵となる。顧客企業のニーズに合わせた柔軟な対応と、継続的な技術サポートを提供することで、顧客満足度を高めることが重要だ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「TD SYNNEX、インフラの可観測性を高めるSolarWindsの統合監視ソリューション「SolarWinds® Observability Self Hosted」の取扱いを開始 | TD SYNNEX株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000158.000034623.html, (参照 2025-05-14).