
目次
記事の要約
- アイエステクノポートがIBM i向け漢字管理ツール「i-CGU」を発売
- サポート終了したIBM製「CGU」の代替ツールとして提供
- 外字編集、拡張文字確認、CCSID1399対応など機能強化
アイエステクノポートがIBM i向け漢字管理ツール「i-CGU」を発売
株式会社アイエステクノポートは、2025年5月13日にIBM i(AS/400)向け漢字管理ツール「i-CGU」を発売した。これは、2025年4月30日にサポートが終了したIBM製「CGU」(文字作成ユーティリティー)の代替ツールとして開発された製品だ。
「i-CGU」はCGUと同等の機能を提供するだけでなく、使いやすさが大幅に向上している。IBM iで外字を使用しているユーザーや、より多くの漢字(JIS2004の記号や漢字)を使いたいユーザー、CCSID1399の導入を検討しているユーザーを主な対象としているのだ。
本製品はIBM i 7.6以降もサポートされ、システム外字データの管理、既存データの修正・削除をIBM i内で完結できる。文字の一覧表示機能では、システム漢字、外字のフォントイメージを一覧表示し、選択を容易にしている。さらに、CCSID 1399で使用可能な新拡張文字の照会も可能だ。
「i-CGU」の機能と特徴
機能 | 詳細 |
---|---|
IBM iバージョン対応 | IBM i 7.6以降 |
主な機能 | システム外字データの編集・管理、拡張文字の確認、フォントイメージ一覧表示 |
CCSID対応 | CCSID 1399対応 |
稼働環境 | IBM i(IBMがサポートしている範囲を推奨、最新PTF推奨) |
サーバー | 不要 |
操作性 | CGUライク |
IBM iにおける外字管理ツールの重要性
IBM iシステムにおいて、外字の管理は業務継続に不可欠な要素だ。既存システムとの互換性を維持しつつ、新しい文字コード規格への対応や、外字データの効率的な管理は、システム運用上の課題となる。
- 外字データの整合性維持
- システム更新への対応
- 業務効率の向上
「i-CGU」はこれらの課題解決に貢献し、IBM iシステムの安定稼働と生産性向上に寄与するだろう。
「i-CGU」に関する考察
「i-CGU」はサポート終了したCGUの後継ツールとして、既存ユーザーにとって大きなメリットを提供するだろう。使いやすさの向上は、業務効率の改善に繋がり、導入コスト削減にも貢献する可能性がある。しかし、新機能への習熟や、既存システムとの連携における問題発生の可能性も考慮する必要がある。
今後起こりうる問題としては、既存システムとの互換性問題や、想定外のエラー発生などが考えられる。解決策としては、十分なテスト環境での検証や、ユーザーサポート体制の強化が重要だ。さらに、将来的なIBM iのバージョンアップにも対応できるよう、継続的なアップデートが求められるだろう。
追加してほしい機能としては、より高度な外字検索機能や、複数システム間での外字データ共有機能などが考えられる。また、将来はAIを活用した外字自動生成機能なども期待できるだろう。ユーザーニーズを的確に捉え、継続的な改善と機能追加によって、より多くのユーザーに利用される製品となることを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「IBM i向け漢字管理ツール「i-CGU」を発売 | 株式会社アイエステクノポートのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000105043.html, (参照 2025-05-14).