トライトキャリア、CCNA資格取得支援で医療福祉現場のICT化を推進

記事の要約

• トライトキャリアがITリスキリングプログラムを拡充
• 医療福祉現場経験者向けにCCNA資格取得支援を開始
• 2025年6月から、正社員採用し費用全額負担

トライトキャリア、医療福祉現場のICT化支援プログラム拡充を発表

株式会社トライトキャリアは2025年5月12日、医療福祉現場の経験者に対するITリスキリングプログラムの拡充を発表した。このプログラムでは、シスコシステムズ社の認定資格「CCNA」の取得支援を開始する予定だ。

深刻化する医療福祉現場の人手不足に対応するため、ICT導入による生産性向上や負荷軽減が求められている。しかし、現場のICT化にはデジタル活用の環境整備や業界特有の慣習への理解が必要であり、課題が残されているのだ。

トライトキャリアは2022年から、看護師や介護職などの医療福祉現場経験者に対してITリスキリングの機会を提供してきた。ヘルスケアとITの知識を併せ持つ専門人材を育成し、介護・医療系のソフトウェア企業に派遣するサービスを提供している。近年、医療福祉現場の通信環境構築・管理を担うネットワークエンジニアの需要増加を受け、「CCNA」資格取得支援を導入したのだ。

「CCNA」資格取得支援では、トライトキャリアが医療福祉現場の経験者等を正社員として採用し、ITスクールやeラーニングを通じてスキル習得を支援する。受講費用はトライトキャリアが全額負担し、資格取得までサポートする予定だ。

トライトキャリアのIT人材育成支援

CCNA資格について

CCNAとは、シスコシステムズ社が実施している世界基準の認定資格である。ネットワークエンジニアの入門的な資格とされている。

• ネットワーク基礎知識の習得
• ネットワーク機器の設定・管理
• トラブルシューティングスキル

CCNA資格取得は、医療福祉現場におけるネットワークエンジニアとしての即戦力となるための重要なステップだ。

トライトキャリアのITリスキリングプログラムに関する考察

本プログラムは、医療福祉現場のICT化を促進し、人材不足問題の解決に貢献する点で高く評価できる。医療現場の専門知識とITスキルを兼ね備えた人材育成は、現場のニーズに合致したサービス開発・提供に繋がるだろう。しかし、育成された人材の定着率や、プログラムの費用対効果については継続的なモニタリングが必要となる。

今後、プログラムの対象範囲を拡大し、より多様なITスキルを習得できる機会を提供することが重要となるだろう。また、地方におけるIT人材育成にも注力し、地域格差の解消にも貢献していく必要がある。さらに、プログラム修了後のキャリアパス支援を強化することで、育成された人材の活躍の場を広げることが期待される。

医療現場の特殊な事情を理解したIT人材の育成は、今後の医療IT業界の発展に大きく貢献するだろう。トライトキャリアの取り組みは、他の業界にも模範となる可能性を秘めている。継続的な改善と発展により、医療福祉現場の更なるICT化を推進してほしい。

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