
目次
記事の要約
- 「弥生給与 Next」と「オフィスステーション 労務」がAPI連携を開始
- 従業員情報のデータ連携で手入力作業を削減
- 中小企業の業務効率化と利便性向上を目指す
「弥生給与 Next」と「オフィスステーション 労務」がAPI連携を開始
弥生株式会社が提供するクラウド給与サービス「弥生給与 Next」は、株式会社エフアンドエムが提供するクラウド労務管理サービス「オフィスステーション 労務」とのAPI連携を2025年4月25日に開始した。この連携により、従業員情報をはじめとする各データの連携が可能となり、手作業による入力作業が削減される。
今回の連携は、社会保険や労働保険の手続きにおける従業員データの追加や変更時に、両システムへの手入力が不要になるというメリットがある。ワンクリックでデータを取り込むことができ、入力作業の手間を削減するとともに、転記ミスの防止にもつながり、より効率的で正確な業務運営が実現するだろう。
この連携は、「日本の中小企業の業務支援」という共通のビジョンのもと、両社の協業によって実現した。弥生とエフアンドエムは、今後も中小企業の業務の生産性向上とさらなる利便性の提供を目指していく。
API連携によるデータ連携の詳細
連携可能なデータ | 詳細 |
---|---|
従業員情報 | 従業員の基本情報 |
賃金情報 | 従業員の給与に関する情報 |
標準報酬月額 | 社会保険料の計算に用いる標準報酬月額 |
API連携について
API連携とは、異なるソフトウェアやシステム間でデータや機能を共有するための仕組みのことを指す。API(Application Programming Interface)を利用することで、それぞれのシステムが持つ情報を相互に活用し、より高度な連携や自動化を実現することが可能になる。
今回の「弥生給与 Next」と「オフィスステーション 労務」のAPI連携により、従業員情報の入力作業を大幅に削減し、業務効率化に貢献することが期待される。また、API連携によって、異なるシステム間でのデータ連携が容易になり、新たなサービスや機能の開発も促進されるだろう。
「弥生給与 Next」と「オフィスステーション 労務」のAPI連携に関する考察
今回の「弥生給与 Next」と「オフィスステーション 労務」のAPI連携は、中小企業のバックオフィス業務効率化に大きく貢献すると考えられる。特に、従業員情報の二重入力という煩雑な作業を削減できる点は、担当者の負担軽減に繋がり、より戦略的な業務に集中できる環境を整える上で非常に有効だろう。
今後の課題としては、API連携におけるセキュリティ対策の強化や、連携可能なデータ種類の拡充が挙げられる。セキュリティ面では、データの暗号化やアクセス制御の厳格化が不可欠であり、データ種類の拡充については、勤怠情報や評価情報など、より広範なデータ連携を実現することで、人事戦略の高度化に貢献できる可能性があるだろう。
将来的には、AIを活用したデータ分析機能の追加や、他のクラウドサービスとの連携強化も期待される。これにより、中小企業はより高度なデータ分析に基づいた経営判断が可能になり、競争力強化に繋がるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「「弥生給与 Next」、「オフィスステーション 労務」とAPI連携開始 | 弥生株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000307.000015865.html, (参照 2025-04-28).