目次
記事の要約
- ミズノがCentric PLMの本稼働を開始
- 製品と素材の情報をデジタル一元管理
- 業務効率化と製品開発スピード向上を実現
ミズノ、Centric PLMの本稼働を開始し「モノづくりDX」を推進
ミズノ株式会社は、製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューション「Centric PLM」の導入プロジェクトを完了し、2025年4月よりシステムの本稼働を開始した。これにより、商品開発から生産まで製品と素材の情報をデジタルで一元管理し、付加価値の向上や生産性の向上を目指す。
今回のPLM本稼働によって、ミズノは商品企画から開発、生産、サプライチェーンに至るまでのプロセスをデジタルで一元的に管理し、モノづくりにおけるDXを加速させる。市場の変化に迅速かつ柔軟に対応し、革新的な製品を生み出す体制を構築することが可能になるだろう。
ミズノは2024年6月にプロジェクトを開始し、今回のCentric PLM導入は、業務効率化と製品開発のスピード向上を目的とした成長戦略の一環だ。社内外のプロジェクト関係者をシームレスに連携させ可視化し、情報共有することが課題となっていた状況を改善する。
Centric PLMの主なメリット
メリット | 詳細 |
---|---|
情報管理の一元化 | 社内外の関係者をつなぎ、リアルタイムでの情報共有を強化 |
市場変化への迅速な対応 | DTCやサステナビリティの潮流に沿った低コストかつ柔軟な対応 |
グローバルビジネスの可視化 | 製品ライフサイクル全体をトレーサブルに管理し、データドリブンな意思決定を促進 |
生産性向上とイノベーションの加速 | システム化により属人化していた非効率な業務を削減し、人材をより価値の高い製品開発に注力 |
Centric PLMについて
Centric PLMは、ファッション、アウトドア、フットウェアそして自社ブランドなどを含む消費財業界に特化したPLMソリューションとして、商品アイデアから企画開発、製造、販売など全ての製品ライフサイクルを最適化し、生産性を最大50%向上、商品化リードタイムを60%短縮する。製品ライフサイクル全体を最適化し、ビジネスの成長を支援する。
Centric Software®は、小売、ブランド、メーカー向けにAIを活用した商品コンセプトから補充までをサポートする製品ライフサイクル管理プラットフォームを提供している。ファッション、ラグジュアリ、フットウェア、アウトドア、日用品、総合小売、化粧品・パーソナルケア用品など、さまざまな分野に精通している。
Centric PLM導入に関する考察
ミズノがCentric PLMを導入したことは、スポーツ用品業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進において重要な一歩となるだろう。情報の一元管理とリアルタイムな情報共有により、製品開発のスピードと効率が向上し、市場の変化に迅速に対応できる体制が構築されることが期待される。
今後の課題としては、システムの運用コストやセキュリティ対策、従業員のトレーニングなどが挙げられる。これらの課題に対しては、クラウドベースのPLMソリューションの活用や、継続的なセキュリティアップデート、ユーザー向けのトレーニングプログラムの実施などが考えられるだろう。
将来的には、AIやIoTなどの最新技術とPLMを組み合わせることで、より高度な製品開発やサプライチェーン管理が実現することが期待される。また、顧客のニーズに合わせたパーソナライズされた製品の提供や、サステナビリティに配慮した製品開発など、新たな価値創造にもつながる可能性があるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ミズノ、「モノづくりDX」の推進に向け、Centric PLMの本稼働を開始 | セントリックソフトウェアのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000020071.html, (参照 2025-04-28).