
目次
記事の要約
- コルクがカレンダー共有機能を提供開始
- 国土交通省ASPの機能要件に準拠
- Outlook/Googleカレンダーから一括転記ツールを提供
コルクがBIM/CIM共有クラウドKOLC+でカレンダー共有機能を提供開始
株式会社コルクは、BIM/CIM共有クラウド「KOLC+(コルクプラス)」において、個人予定を簡単に入力し日程調整を効率化する「カレンダー共有」機能を新たに提供開始した。2025年4月25日に発表されたこの機能追加により、KOLC+は国土交通省の情報共有システム機能要件に含まれる「スケジュール管理機能」に準拠することになった。
この新機能は、Googleカレンダーのような直感的な操作で個人予定を入力・共有できる点が特徴だ。ユーザー指定で共有設定が可能であり、時間枠だけの共有にも対応しているため、受注者間での日程調整や、受発注者間での詳細な予定共有など、柔軟な運用が期待できる。
また、既存カレンダーからの転記の煩雑さを解消するため、API接続なしで実行できる「一括転記ツール」を実装した。OutlookやGoogleカレンダーの1ヶ月分の予定をワンクリックでKOLC+側のカレンダーにコピー&ペーストできるため、日程調整の負担を大幅に軽減できるだろう。
KOLC+カレンダー共有機能の主な特徴
機能 | 詳細 |
---|---|
操作性 | Googleカレンダーのような直感的な操作 |
共有設定 | ユーザー指定、時間枠のみの共有も可能 |
外部カレンダー連携 | Outlook/Googleカレンダーから一括コピー&ペースト |
プロジェクト管理 | プロジェクト単位でカレンダー作成・共有 |
準拠 | 国土交通省ASPの機能要件「スケジュール管理機能」に準拠 |
BIM/CIMについて
BIM(Building Information Modeling)とは、建築物の3Dモデルに設計、施工、維持管理などの情報を統合したデータベースのことを指す。CIM(Construction Information Modeling/Management)は、土木構造物を対象とした同様の概念だ。
BIM/CIMを導入することで、設計段階での干渉チェックや施工シミュレーション、維持管理の効率化などが可能になる。KOLC+は、これらのBIM/CIMモデルをクラウド上で共有・活用できるプラットフォームとして、建設業界のDXを推進している。
KOLC+のカレンダー共有機能に関する考察
KOLC+にカレンダー共有機能が追加されたことで、建設プロジェクトにおける情報共有と連携がさらに強化されることが期待される。特に国土交通省の機能要件に準拠したことで、公共事業における利用が促進され、建設業界全体の生産性向上に貢献する可能性が高いだろう。
一方で、異なる組織間でのカレンダー共有においては、プライバシー保護や情報セキュリティに関する懸念が生じる可能性がある。これらの課題に対しては、共有範囲の詳細な設定やアクセス権限の厳格な管理、セキュリティ対策の徹底などが求められるだろう。
今後は、KOLC+が提供する他の機能との連携を強化し、プロジェクト全体の進捗管理やタスク管理を統合的に行えるような機能拡張が期待される。また、AIを活用したスケジュール最適化や、予期せぬ遅延に対するアラート機能などが追加されることで、より高度なプロジェクト管理が可能になるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「KOLC+、カレンダー共有を提供開始。国土交通省ASPの機能要件「スケジュール管理機能」に準拠 | 株式会社コルクのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000081365.html, (参照 2025-04-28).