D-Link DIR-600L バージョン2.07B01以前のバッファオーバーフロー脆弱性CVE-2025-4348が公開

記事の要約

  • D-Link DIR-600Lの脆弱性CVE-2025-4348が公開された
  • formSetWanL2TP関数におけるバッファオーバーフローの脆弱性
  • バージョン2.07B01以前が影響を受ける

D-Link DIR-600Lの脆弱性情報公開

VulDBは2025年5月6日、D-Link DIR-600Lルーターの深刻な脆弱性CVE-2025-4348に関する情報を公開した。この脆弱性は、formSetWanL2TP関数におけるバッファオーバーフローを引き起こすもので、リモートから攻撃が可能であることが確認されているのだ。

影響を受けるのは、バージョン2.07B01以前のDIR-600Lである。この脆弱性を利用した攻撃により、システムのクラッシュや制御権の奪取といった深刻な被害が発生する可能性がある。そのため、該当する製品を使用しているユーザーは、速やかに対策を行う必要がある。

D-Link社は、既にサポートを終了している製品であるため、公式なパッチ提供は期待できない。ユーザーは、ファームウェアのアップデートやルーターの交換など、適切な対策を検討する必要があるだろう。

この脆弱性は、CVE-2025-4348として登録されており、CVSSスコアは8.7と高く評価されている。これは、深刻なセキュリティリスクであることを示している。

脆弱性詳細

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-4348
影響を受ける製品D-Link DIR-600L (バージョン2.07B01以前)
脆弱性の種類バッファオーバーフロー
影響を受ける機能formSetWanL2TP
攻撃方法リモート攻撃
CVSSスコア8.7 (HIGH)
公開日2025-05-06
VulDB

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムがデータ格納領域(バッファ)の境界を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことだ。これは、プログラムのメモリ管理に不備がある場合に発生する。

  • 予期せぬプログラムの終了
  • システムクラッシュ
  • 攻撃者によるシステム制御

バッファオーバーフローは、悪意のある攻撃者によって利用され、システムの制御権を奪取される可能性があるため、非常に危険な脆弱性である。

CVE-2025-4348に関する考察

D-Link DIR-600Lの脆弱性CVE-2025-4348は、既にサポートが終了している製品に影響を与えるため、公式なパッチ提供は期待できない点が大きな問題だ。そのため、ユーザーは自力で対策を講じる必要があり、これは大きな負担となるだろう。

今後、同様の脆弱性が他の旧製品でも発見される可能性がある。メーカーは、サポート終了製品についても、セキュリティリスクを考慮した対応を検討する必要があるだろう。ユーザーに対しても、セキュリティアップデートの重要性や、サポート終了製品のリスクについて周知徹底を行うべきだ。

この脆弱性の発見は、テクノロジーデバイスのセキュリティ対策の重要性を改めて浮き彫りにした。今後、テクノロジーデバイスのセキュリティ強化に向けた取り組みが加速し、より安全な製品開発と運用が求められるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-4348」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4348, (参照 2025-05-15).

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