D-Link DIR-600Lバージョン2.07B01以前のリモートコマンドインジェクション脆弱性CVE-2025-4349が公開

記事の要約

  • D-Link DIR-600Lの脆弱性CVE-2025-4349が公開された
  • formSysCmdコマンドインジェクションの脆弱性により、リモートから攻撃が可能
  • 既にサポートが終了している製品に影響する深刻な脆弱性だ

D-Link DIR-600Lの脆弱性情報公開

VulDBは2025年5月6日、D-Link DIR-600Lルーターの深刻な脆弱性CVE-2025-4349に関する情報を公開した。この脆弱性は、formSysCmd関数におけるコマンドインジェクションの脆弱性であり、攻撃者はリモートから悪意のあるコマンドを実行できる可能性があるのだ。

影響を受けるのは、バージョン2.07B01までのD-Link DIR-600Lである。この脆弱性は、既にメーカーによるサポートが終了している製品に影響するものである。そのため、ユーザーは早急な対策が必要となるだろう。

VulDBは、この脆弱性に関する詳細な情報を公開しており、ユーザーはこれを参考に適切な対策を行うべきだ。この脆弱性を利用した攻撃は、システムの乗っ取りやデータ漏洩といった深刻な被害につながる可能性がある。

この脆弱性情報は、セキュリティ専門家やユーザーにとって重要な情報であり、迅速な対応が求められる。D-Link DIR-600Lを使用しているユーザーは、最新のファームウェアへのアップデートや、代替製品への移行などを検討する必要がある。

脆弱性詳細

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-4349
影響を受ける製品D-Link DIR-600L (バージョン2.07B01まで)
脆弱性の種類コマンドインジェクション
深刻度HIGH (CVSS 8.7)
攻撃方法リモート
影響システム乗っ取り、データ漏洩
公開日2025年5月6日
VulDB

コマンドインジェクションについて

コマンドインジェクションとは、アプリケーションへの入力値を操作することで、予期せぬコマンドを実行させる攻撃手法である。攻撃者は、悪意のあるコマンドをアプリケーションに挿入することで、システムの制御を奪うことができるのだ。

  • 不正なコマンドの実行
  • システムの乗っ取り
  • データの改ざん・漏洩

この攻撃を防ぐためには、入力値の検証や、安全なコーディング規約の遵守が重要となる。適切なセキュリティ対策を講じることで、コマンドインジェクションによる被害を最小限に抑えることができる。

CVE-2025-4349に関する考察

D-Link DIR-600Lの脆弱性CVE-2025-4349は、既にサポートが終了している製品に影響する深刻な脆弱性である点が懸念される。迅速な対応が求められるが、サポート終了製品のため、メーカーによるパッチ提供は期待できないだろう。ユーザーは、代替製品への移行や、セキュリティ対策の強化を検討する必要がある。

今後、同様の脆弱性が他の製品でも発見される可能性がある。メーカーは、製品のライフサイクル全体を通してセキュリティ対策を継続的に行う必要がある。ユーザーは、常に最新のセキュリティ情報を把握し、適切な対策を講じるべきだ。

この脆弱性の発見は、テクノロジーデバイスのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。メーカーは、セキュリティを考慮した製品開発と、継続的なセキュリティアップデートを提供する責任がある。ユーザーは、セキュリティに関する知識を深め、安全なインターネット利用を心がけるべきだ。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-4349」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4349, (参照 2025-05-15).

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