Netgear JWNR2000v2バージョン1.0.0.11にコマンドインジェクション脆弱性CVE-2025-4122が発見され、深刻なセキュリティリスクに

記事の要約

  • Netgear JWNR2000v2の脆弱性CVE-2025-4122が公開された
  • バージョン1.0.0.11にコマンドインジェクションの脆弱性あり
  • リモートから攻撃が可能で、深刻度はMEDIUMと評価されている

Netgear JWNR2000v2の脆弱性情報公開

VulDBは2025年4月30日、Netgear JWNR2000v2の脆弱性CVE-2025-4122に関する情報を公開した。この脆弱性は、バージョン1.0.0.11に存在するコマンドインジェクションであり、リモートから攻撃が可能であることが確認されている。

脆弱性の影響を受けるのは、sub_435E04関数であり、引数hostの操作によってコマンドインジェクションが発生する。この脆弱性を利用した攻撃は、システムの制御を奪う可能性があるため、早急な対策が必要だ。VulDBは、ベンダーであるNetgear社に早期にこの脆弱性を報告したが、いかなる対応もなかったと報告している。

CVSSスコアは5.3で、深刻度はMEDIUMと評価されている。この脆弱性に対する具体的な対策は、現時点ではNetgear社から発表されていない。ユーザーは、最新のファームウェアへのアップデートや、セキュリティ対策ソフトウェアの導入などを検討する必要があるだろう。

この脆弱性に関する情報は、VulDBのウェブサイトで公開されている。

脆弱性詳細

項目詳細
CVE IDCVE-2025-4122
発表日2025-04-30
更新日2025-04-30
影響を受ける製品Netgear JWNR2000v2 バージョン1.0.0.11
脆弱性タイプコマンドインジェクション
深刻度MEDIUM
CVSSスコア5.3
攻撃方法リモート
影響を受ける関数sub_435E04
VulDB

コマンドインジェクションについて

コマンドインジェクションとは、悪意のあるコードをシステムに実行させる攻撃手法である。攻撃者は、アプリケーションの入力欄などに悪意のあるコマンドを挿入することで、システムの制御を奪うことが可能になる。

  • 不正なコマンドの実行
  • システムファイルへのアクセス
  • データの改ざん・窃取

この攻撃を防ぐためには、入力値の検証や、安全なコーディング規約の遵守が重要だ。また、定期的なセキュリティアップデートを行うことも不可欠である。

CVE-2025-4122に関する考察

Netgear JWNR2000v2におけるコマンドインジェクションの脆弱性CVE-2025-4122は、リモートからの攻撃が可能である点が深刻だ。迅速な対策が求められるが、ベンダーからの対応がない点が懸念される。ユーザーは、自己防衛策として、ファームウェアのアップデートや、代替ルーターへの切り替えなどを検討すべきだろう。

今後、同様の脆弱性が他のNetgear製品にも存在する可能性がある。Netgear社には、製品全体のセキュリティレビューと、脆弱性に対する迅速な対応が求められる。また、ユーザーに対しても、セキュリティに関する情報提供を強化する必要があるだろう。

この脆弱性の発見と公開は、セキュリティ意識の向上に繋がるだろう。しかし、ベンダーの対応の遅れは、ユーザーにとって大きなリスクとなる。迅速な情報開示と対策の提供が、今後のセキュリティ対策において重要となるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-4122」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4122, (参照 2025-05-15).

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