目次
記事の要約
- novel-cloud 1.4.0にSQLインジェクションの脆弱性CVE-2025-3956が発見された
- BookInfoMapper.xmlのRestResp関数に影響し、リモートから攻撃可能
- CVSSスコアは5.3(MEDIUM)で、ベンダーは対応していない
201206030 novel-cloudの脆弱性情報
VulDBは2025年4月27日、201206030 novel-cloud 1.4.0における深刻な脆弱性CVE-2025-3956を公開した。この脆弱性は、SQLインジェクションであり、novel-cloud-master/novel-book/novel-book-service/src/main/resources/mapper/BookInfoMapper.xmlファイル内のRestResp関数を介して発生するのだ。
攻撃者はリモートからSQLインジェクションを実行可能であり、公開されているため悪用される可能性がある。VulDBの報告によると、ベンダーである201206030には早期に開示されたものの、いかなる対応もなかったという。この脆弱性は、データベースへの不正アクセスやデータ改ざんといった深刻な影響を及ぼす可能性がある。
CVSSv3のベーススコアは6.3(MEDIUM)、CVSSv4のベーススコアは5.3(MEDIUM)と評価されている。この脆弱性への対応は、早急に行う必要があるだろう。開発者は、最新のセキュリティパッチを適用するか、脆弱性のある関数を修正するなどの対策を講じるべきだ。
脆弱性詳細と関連情報
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | CVE-2025-3956 |
影響を受ける製品 | 201206030 novel-cloud 1.4.0 |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション |
影響を受けるファイル | novel-cloud-master/novel-book/novel-book-service/src/main/resources/mapper/BookInfoMapper.xml |
影響を受ける関数 | RestResp |
攻撃方法 | リモート |
CVSSv3ベーススコア | 6.3 (MEDIUM) |
CVSSv4ベーススコア | 5.3 (MEDIUM) |
ベンダー対応 | なし |
公開日 | 2025年4月27日 |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をアプリケーションに挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法である。攻撃者は、入力フォームなどに特別な文字列を入力することで、予期せぬSQL文を実行させることができるのだ。
- データベースへの不正アクセス
- データの改ざん・削除
- システムの乗っ取り
SQLインジェクションを防ぐためには、パラメータ化されたクエリを使用したり、入力値の検証を徹底したりする必要がある。適切なセキュリティ対策を講じることで、このような攻撃からシステムを保護することができる。
CVE-2025-3956に関する考察
この脆弱性は、リモートから攻撃可能なため、非常に危険性が高いと言える。ベンダーが対応していない点も懸念材料であり、ユーザーは早急に自衛策を講じる必要があるだろう。具体的には、バージョンアップによる修正、または脆弱性のある部分のコード修正、あるいはWebアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入などが考えられる。
今後、同様の脆弱性が他のバージョンや関連製品にも存在する可能性がある。そのため、定期的なセキュリティ監査や脆弱性スキャンの実施が重要となる。また、開発者は、セキュリティを考慮した安全なコーディングを実践し、SQLインジェクション対策を徹底すべきだ。
本件を教訓に、開発者はセキュリティに関する意識を高め、脆弱性発見時の迅速な対応体制を構築することが重要である。オープンソースソフトウェアの利用においても、セキュリティアップデートの確認と適用を怠らないようにする必要がある。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-3956」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3956, (参照 2025-05-15).