目次
記事の要約
- PHPGurukul Park Ticketing Management System v2.0の脆弱性が公開された
- SQLインジェクション脆弱性により、任意のSQLコード実行が可能
- todateパラメータを介したPOSTリクエストが攻撃経路
PHPGurukul Park Ticketing Management System v2.0のSQLインジェクション脆弱性
MITRE Corporationは2025年4月30日、PHPGurukul Park Ticketing Management System v2.0におけるSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-45020を公開した。この脆弱性は、normal-bwdates-reports-details.phpファイルのtodateパラメータを介したPOSTリクエストによって悪用される可能性があるのだ。
攻撃者は、この脆弱性を悪用することで、システムに任意のSQLコードを実行できる。これにより、データベースのデータへの不正アクセスや改ざん、システムの乗っ取りなどが起こりうる。そのため、速やかな対策が求められる。
この脆弱性は、リモートからの攻撃が可能であり、認証を必要としないため、深刻な脅威となる。PHPGurukul Park Ticketing Management System v2.0を利用している組織は、速やかにシステムのアップデートを行う必要があるだろう。
CVE-2025-45020は、CWE-89(SQLコマンドで使用される特殊要素の不適切な無効化)に分類され、CVSSスコアは7.2(High)と評価されている。これは、深刻な脆弱性であることを示している。
脆弱性情報
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | CVE-2025-45020 |
脆弱性種別 | SQLインジェクション |
影響を受けるファイル | normal-bwdates-reports-details.php |
攻撃経路 | todateパラメータを介したPOSTリクエスト |
影響を受けるバージョン | 2.0 |
CVSSスコア | 7.2 (High) |
CWE | CWE-89 |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をアプリケーションに挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法である。攻撃者は、入力フォームなどに特別な文字列を入力することで、予期せぬSQL文を実行させることができるのだ。
- データの読み取り
- データの変更・削除
- システムの乗っ取り
SQLインジェクションを防ぐためには、パラメータ化されたクエリを使用したり、入力値を適切にサニタイズするなどの対策が必要となる。
CVE-2025-45020に関する考察
PHPGurukul Park Ticketing Management System v2.0におけるSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-45020の発見は、システムのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。迅速なパッチ適用が重要であり、開発者にはセキュリティに関する知識の向上と、安全なコーディングの実践が求められるだろう。
今後、同様の脆弱性が他のシステムでも発見される可能性がある。そのため、定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施が不可欠だ。また、開発者は、セキュリティに関するベストプラクティスを理解し、安全なコーディング規約を遵守する必要がある。
この脆弱性の発見は、セキュリティ対策の重要性を再認識させるものだ。開発者は、セキュリティを考慮した設計・開発を行い、ユーザーは、常に最新のセキュリティパッチを適用する必要があるだろう。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-45020」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-45020, (参照 2025-05-15).