
目次
記事の要約
- SUUMOが即時予約機能の提供範囲を拡大した
- 新築・中古一戸建て、中古マンション、土地探しにも対応
- 物件見学予約がスムーズになり、時間短縮に貢献
SUUMO即時予約機能提供範囲拡大
株式会社リクルートは2025年5月14日、不動産情報サイト『SUUMO』の即時予約機能の提供範囲を拡大したと発表した。これにより、新築分譲マンションに加え、新築・中古一戸建て、中古マンション、土地探しにおいても、物件の来場・見学予約がいつでも可能になったのだ。
従来、これらの物件を探していたユーザーは、資料請求後に電話やメールで不動産会社と日程調整を行う必要があった。不動産会社にとっても、多くのアナログな作業が発生していた。今回の機能拡大により、ユーザーと不動産会社双方の負担軽減が期待できるだろう。
東海・関西エリアでの先行導入・テスト検証では、物件購入検討者が来場するまでの日数が平均9.1日から4.4日と4.7日短縮されたという実績も出ている。この検証結果を踏まえ、全国展開に至ったのだ。
即時予約機能は、物件のリアルタイムの空き状況に基づき、来場・見学をその場で予約できる仕組みだ。不動産会社が物件ごとに即時予約の受付設定を行うことで、『SUUMO』上の物件ページにて案内可否を示したカレンダーが表示されるようになる。ユーザーは物件ページから見学したい日時を選択し、予約を完了できるのだ。
SUUMO即時予約機能詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
対象物件 | 新築・中古一戸建て、中古マンション、土地 |
機能 | リアルタイム空き状況確認、予約、仮予約、当日予約、日程変更 |
導入時期 | 2025年5月14日 |
導入エリア | 全国 |
効果 | 来場までの日数短縮(平均9.1日から4.4日) |
システム | SUUMO予約管理システム 売買(戸建・流通) |
即時予約機能のメリット
この即時予約機能は、ユーザーと不動産会社双方にとって大きなメリットをもたらす。ユーザーは、電話やメールでのやり取りの手間を省き、スムーズに物件見学の予約ができるようになるのだ。
- 予約の手間が削減される
- 希望日時での見学予約が容易になる
- 物件の売却・成約機会の増加
不動産会社は、接客準備や実際の接客に時間を充てることができ、業務効率の向上が期待できる。顧客対応の質向上にも繋がるだろう。
SUUMO即時予約機能に関する考察
SUUMOの即時予約機能拡大は、不動産業界におけるデジタル化の進展を示す好例だ。ユーザーの利便性向上と不動産会社の業務効率化という、双方にとって有益なシステムであると言える。しかし、システムの複雑さや、利用方法に関するユーザー教育の不足などが課題として考えられるだろう。
今後、システムの使いやすさ向上のためのUI/UX改善や、多言語対応、さらに高齢者などデジタル機器に不慣れなユーザーへのサポート体制の強化が必要となるだろう。また、予約システムと連携した物件情報の充実化も重要となる。例えば、物件の360度VR画像や動画の提供など、より詳細な情報提供によって、ユーザーの満足度向上に繋がるだろう。
将来的には、AIを活用した予約システムの最適化や、ユーザーの行動履歴に基づいたパーソナライズされた物件提案機能の追加なども期待できる。これらの機能強化によって、より効率的で満足度の高い不動産取引が実現するだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「『SUUMO』即時予約機能の提供領域を拡大 | 株式会社リクルートのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003008.000011414.html, (参照 2025-05-15).