TOTOLINK N150RTの脆弱性CVE-2025-3994が公開、クロスサイトスクリプティングへの対策が必要

記事の要約

  • TOTOLINK N150RTの脆弱性CVE-2025-3994が公開された
  • IP Port Filtering機能のhome.htmファイルにクロスサイトスクリプティング脆弱性
  • バージョン3.4.0-B20190525が影響を受ける

TOTOLINK N150RTの脆弱性情報公開

VulDBは2025年4月28日、TOTOLINK N150RTルーターの脆弱性CVE-2025-3994に関する情報を公開した。この脆弱性は、IP Port Filtering機能のhome.htmファイルに存在するクロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性である。

攻撃者は、Comment引数を操作することで、悪意のあるスクリプトを実行させることが可能だ。この攻撃はリモートから実行でき、公開されているため悪用される可能性がある。

影響を受けるのはTOTOLINK N150RTバージョン3.4.0-B20190525である。ユーザーは、最新のファームウェアにアップデートするか、該当機能を無効にすることでリスクを軽減できるだろう。

脆弱性詳細

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-3994
公開日2025-04-28
影響を受ける製品TOTOLINK N150RT
影響を受けるバージョン3.4.0-B20190525
脆弱性の種類クロスサイトスクリプティング(XSS)
影響を受けるファイル/home.htm
影響を受ける機能IP Port Filtering
攻撃方法Comment引数の操作
攻撃難易度容易
攻撃経路リモート
CVSSスコア4.8 (MEDIUM)
VulDB

クロスサイトスクリプティング(XSS)について

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをユーザーのブラウザに実行させる攻撃手法である。

  • ユーザーのセッション情報を盗む
  • 偽のログインページを表示させる
  • ユーザーの個人情報を盗む

XSS攻撃を防ぐためには、入力値の検証や出力値のエスケープ処理など適切な対策を行う必要がある。

CVE-2025-3994に関する考察

TOTOLINK N150RTの脆弱性CVE-2025-3994は、リモートから攻撃可能なため、深刻なセキュリティリスクとなる可能性がある。迅速な対応が求められるだろう。TOTOLINK社は、ユーザーへの情報提供と、脆弱性を修正したファームウェアの提供を迅速に行うべきだ。

今後、同様の脆弱性が他のTOTOLINK製品にも存在する可能性がある。定期的なセキュリティアップデートと、脆弱性診断の実施が重要となる。ユーザーは、セキュリティ対策ソフトの導入や、不審なウェブサイトへのアクセスを避けるなどの対策を行うべきだ。

この脆弱性の発見と公開は、テクノロジーデバイスのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。製造元は、製品のセキュリティを最優先事項として、継続的なセキュリティ対策に取り組む必要があるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-3994」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3994, (参照 2025-05-15).

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