目次
記事の要約
- WordPressプラグイン「Post in page for Elementor」の脆弱性が公開された
- バージョン1.0.1以前でDOM型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性がある
- CVE-2025-46225として登録され、1.0.2以降では修正済みだ
WordPressプラグインの脆弱性情報公開
Patchstack OÜは2025年4月22日、WordPressプラグイン「Post in page for Elementor」の脆弱性情報を公開した。この脆弱性により、DOMベースのクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が可能になるのだ。
影響を受けるのはバージョン1.0.1以前の「Post in page for Elementor」で、攻撃者は悪意のあるスクリプトを注入し、ウェブサイトのユーザーに影響を与える可能性がある。この脆弱性は、Webページ生成時の入力の不適切な無効化(CWE-79)に起因する。CVSSスコアは6.5で、深刻度はMEDIUMと評価されている。
開発元のMichaelは、バージョン1.0.2以降でこの脆弱性を修正している。ユーザーは速やかにプラグインを最新バージョンにアップデートする必要がある。この脆弱性に関する情報は、Patchstackのデータベースにも掲載されている。
脆弱性発見者はGab(Patchstack Alliance)だ。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | WordPress Post In Page For Elementor Plugin <= 1.0.1 – Cross Site Scripting (XSS) Vulnerability |
CVE ID | CVE-2025-46225 |
公開日 | 2025-04-22 |
影響を受けるバージョン | n/a~1.0.1 |
修正済みバージョン | 1.0.2以降 |
脆弱性タイプ | DOM-Based XSS |
CVSSスコア | 6.5 |
深刻度 | MEDIUM |
CWE | CWE-79 |
クロスサイトスクリプティング(XSS)について
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、悪意のあるスクリプトをWebサイトに挿入することで、ユーザーのブラウザを操作する攻撃手法だ。攻撃者は、ユーザーのセッション情報を盗んだり、偽のページを表示させたりすることができる。
- ユーザーの個人情報が漏洩する可能性がある
- 不正な操作が行われる可能性がある
- フィッシング攻撃などに利用される可能性がある
XSS攻撃を防ぐためには、入力値の検証や出力値のエスケープ処理など、適切な対策を行う必要がある。常に最新のセキュリティパッチを適用することも重要だ。
WordPressプラグイン脆弱性に関する考察
今回の脆弱性情報は、WordPressユーザーにとって重要な情報だ。迅速な対応が求められる。多くのWordPressサイトが様々なプラグインを利用しているため、影響範囲は非常に広い可能性がある。
今後、同様の脆弱性が他のWordPressプラグインでも発見される可能性がある。開発者は、セキュリティ対策を強化し、定期的なアップデートを行う必要があるだろう。ユーザーは、信頼できるソースからのプラグインのみを使用し、常に最新バージョンにアップデートすることが重要だ。
さらに、セキュリティに関する教育や啓発活動の強化も必要となる。ユーザーがセキュリティリスクを理解し、適切な対策を講じられるようにする必要がある。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-46225」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46225, (参照 2025-05-15).