目次
記事の要約
- スカイコムがSkyPAS® ATをマイナーバージョンアップ
- 検索性向上のための書誌情報設定機能を追加
- タグ管理、分割Viewer、ファイルID位置指定機能も追加
SkyPAS® ATマイナーバージョンアップ
株式会社スカイコムは、2025年5月12日、ドキュメント監査証跡システムサービス『SkyPAS® AT』のマイナーバージョンアップ版をリリースした。このアップデートでは、製造現場における電子化帳票の管理効率を向上させるための新機能が追加されているのだ。
具体的には、検索性の向上を目的とした「書誌情報の設定」機能、ファイル整理を効率化する「タグ管理」機能、複数ページの同時表示を可能にする「分割Viewer」機能、そしてファイルダウンロード時のファイルID埋め込み位置を指定できる「ファイルIDの位置指定」機能が追加された。これらの機能により、ユーザーはより効率的にドキュメントを管理できるようになっている。
『SkyPAS® AT』は、検査書や点検表などの電子化帳票への記録に関する監査証跡を自動的に記録・保存し、記録の削除や改ざんを防止する機能を備えたセキュアなドキュメント共有システムサービスである。今回のアップデートによって、その利便性とセキュリティ性がさらに向上したと言えるだろう。
SkyPAS® AT新機能一覧
機能名 | 詳細 |
---|---|
書誌情報の設定 | 検索性を向上させるため、ファイルにタイトルと内容を設定可能 最大100件まで設定可能 |
タグ管理 | タグ付けでファイルを整理、タグ名フォルダーで管理可能 最大100個までタグ付け可能 |
分割Viewer | 同一ファイル内、または異なるファイルの複数ページを同時表示可能 |
ファイルIDの位置指定 | ダウンロードファイルに埋め込まれるファイルIDの位置を指定可能 |
監査証跡機能について
『SkyPAS® AT』は、製造現場における電子化帳票の管理において、監査証跡の確保が重要な役割を担っている。誰が、いつ、どのような変更を加えたのかを明確に記録することで、記録の不正や改ざんを防止し、コンプライアンスの維持に貢献するのだ。
- 誰が
- いつ
- 何を
この監査証跡機能は、企業の内部統制強化や法規制への対応において不可欠な要素であり、SkyPAS® ATの大きな価値と言えるだろう。
SkyPAS® ATバージョンアップに関する考察
今回のSkyPAS® ATのマイナーバージョンアップは、ユーザーの利便性向上に大きく貢献するだろう。特に、検索性向上のための書誌情報設定機能や、ファイル整理を効率化するタグ管理機能は、多くのユーザーにとって有用な機能であると考えられる。しかし、機能追加に伴い、システムの複雑化や、ユーザー教育の必要性も考慮する必要があるだろう。
今後起こりうる問題としては、新機能の不具合や、ユーザーによる誤操作などが考えられる。これらへの対策として、十分なテストと、分かりやすいマニュアルの提供が重要となる。また、ユーザーからのフィードバックを積極的に収集し、システムの改善に反映していく体制も必要だ。
今後追加してほしい機能としては、例えば、AIを活用した自動タグ付け機能や、複数ユーザーによる同時編集機能などが考えられる。これらの機能が追加されれば、さらに作業効率が向上し、ユーザーの利便性が向上するだろう。継続的なアップデートと機能追加によって、SkyPAS® ATはさらに進化していくことが期待される。
参考サイト/関連サイト
- 株式会社スカイコム.「記録の不正や改ざんを防止するドキュメント監査証跡システムサービス『SkyPAS® AT』をマイナーバージョンアップ | ニュースリリース | お知らせ | PDF技術を自社開発で保有する国産PDF専業メーカー SKYCOM-株式会社スカイコム」.https://www.skycom.jp/news/release/2025/00300/, (参照 2025-05-15).