
目次
記事の要約
- トレノケートがDX推進向け研修コースを開始
- 非IT部門向け要件定義研修、eラーニングと集合研修
- ビジネス要件を開発者に伝えるスキル習得を支援
トレノケート、DX推進向け研修コース提供開始
トレノケート株式会社は2025年5月14日、DX推進を担うユーザー部門(非IT部門)の社員向けに、システム開発の上流工程をリードするために必要なスキルを習得できる研修コース「ユーザー部門のための要件定義 ~開発者にビジネス要件を上手に伝える技術~」の提供を開始した。この研修コースは、デジタル化・DX推進におけるシステム開発の遅延やトラブル対応といった課題の解決を目指しているのだ。
多くの企業がDXによるビジネス変革に取り組む中で、システム開発の遅延や完成後のトラブル対応といった課題に直面している。これらの課題の根本原因は、ユーザー部門(非IT部門)の意識不足や知識不足によるビジネスニーズの伝達不足にあるとトレノケート社は分析している。そのため、ユーザー部門が主体的にシステム開発に関わるための知識とスキル習得を支援する研修コースを開発したのだ。
真にビジネス変革や業務効率化に資するデジタル化を実現するためには、ユーザー部門が主体的にシステム開発に関わる必要がある。本コースは、そのために必要な知識とスキルを習得できる実践的なカリキュラムとなっている。eラーニングと集合研修を組み合わせたブレンディッド・ラーニングを採用し、限られた時間で最大の学習効果を実現する研修設計となっている。
コース概要
項目 | 詳細 |
---|---|
コース名 | ユーザー部門のための要件定義 ~開発者にビジネス要件を上手に伝える技術~ |
期間 | 2日間(9:30~17:30)およびeラーニング「システム開発オーバービュー」、「プロジェクト入門」(各1.5時間) |
対象者 | DX推進を考えている事業会社のユーザー部門の方、社内外のシステム開発者と協力してIT化を進めるユーザーの方、新しくシステム開発や要件定義の担当になった方、システム開発の上流工程の手順を学びたい方 |
開催形式 | 1社様向けの研修として、ご要望に合わせて開催 |
要件定義スキル
本コースでは、システム開発の全体像と関与ポイントの把握、要件定義の方法・進め方、RFI・RFP作成と活用法、要求仕様書の効果的レビュー手法といったスキルを習得できる。これらのスキルは、に詳しくない担当者でもシステム開発に関わることができるようになるための重要な要素だ。
- 要件定義の基礎知識
- 関係者との効果的なコミュニケーション
- ドキュメント作成スキル
これらのスキルを習得することで、ユーザー部門は開発者と円滑にコミュニケーションを取り、ビジネススキルニーズを正確に伝えられるようになる。結果として、システム開発の遅延やトラブルを減らし、より効果的なデジタル化を実現できるのだ。
DX推進研修に関する考察
この研修コースは、DX推進におけるユーザー部門のスキル不足という重要な課題に焦点を当てている点が評価できる。ユーザー部門が主体的にシステム開発に関わることで、ビジネススキルニーズとシステム開発のずれを最小限に抑え、より効果的なデジタル化を実現できるだろう。しかし、研修の効果を最大限に発揮するためには、研修後の継続的な学習や実践機会の確保が不可欠だ。
今後、研修内容のアップデートや、受講者への継続的なサポート体制の構築が求められるだろう。例えば、研修後に受講者が疑問点を質問できるようなフォーラムや、実践事例を共有できるコミュニティの提供などが考えられる。また、最新の技術動向を反映したカリキュラムの改訂も必要となるだろう。
さらに、より実践的な演習や、個別指導を取り入れることで、受講者のスキル習得をより効果的に支援できる可能性がある。企業の規模や業種に合わせて研修内容をカスタマイズできるような柔軟性も重要だ。継続的な改善と進化によって、この研修コースは多くの企業のDX推進に貢献できるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「DXがみるみる進む!非IT部門の“上流工程の壁”を突破する新コースを提供開始 | トレノケート株式会社 のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000100333.html, (参照 2025-05-15).