
目次
記事の要約
- B-EN-GタイのLIPE LOSS TEMPLATEがTPM優秀商品賞を受賞
- 製造現場のTPM活動を支援しOEEを可視化
- タイとインドネシアの複数企業で導入され改善に貢献
B-EN-Gタイの設備総合効率可視化ツール「LIPE LOSS TEMPLATE」が「2024年度TPM優秀商品賞」を受賞
ビジネスエンジニアリング株式会社(B-EN-G)は、海外グループ企業のToyo Business Engineering (Thailand) Co., Ltd.(B-EN-Gタイ)が開発した「LIPE LOSS TEMPLATE」が、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会主催の2024年度TPM優秀商品賞で開発賞を受賞したと発表した。LIPE LOSS TEMPLATEは、製造現場のTPM(総合的生産保全)活動を支援し、リアルタイムでOEE(設備総合効率)を可視化するツールである。
LIPE LOSS TEMPLATEは、一般社団法人Lean MONOZUKURI Network Japanの専門知識を反映しており、B-EN-Gタイは同法人と共に教育コンテンツ開発と技術指導を実施してきた。これまでにタイを中心とした複数の国で延べ500名以上に教育を実施し、現在ではタイおよびインドネシアの複数企業で導入され、現場の改善活動に貢献している。
審査では、PM(生産保全)の考え方に基づき、稼働データの分析による8大ロスの原因・課題抽出、OEE計算、日常業務のDX化に特化した設計である点が評価された。クラウドサービスであり、スモールスタートが可能で、センサを2つ取り付けるだけで段階的に導入できる柔軟性も評価されている。
LIPE LOSS TEMPLATEの主な特徴
特徴 | 詳細 |
---|---|
機能 | リアルタイムOEE可視化、8大ロス原因分析 |
導入 | クラウドサービス、段階的導入可能 |
教育 | OEE知識、データ分析力に関する教育 |
導入実績 | タイ、インドネシアの複数企業 |
TPM(総合的生産保全)について
TPM(Total Productive Maintenance)とは、総合的生産保全と訳され、生産システムの効率を最大限に高めることを目指す活動のことである。TPMは、単に設備を維持・管理するだけでなく、従業員全員が参加し、設備のライフサイクル全体を通じて改善活動を行うことを重視する。
TPMの主な目的は、設備の故障や不良を未然に防ぎ、生産性の向上、品質の安定化、コスト削減などを実現することだ。TPMは、製造業だけでなく、あらゆる産業における設備の効率的な活用に貢献する考え方である。
LIPE LOSS TEMPLATEの受賞に関する考察
LIPE LOSS TEMPLATEがTPM優秀商品賞を受賞したことは、製造現場におけるDX推進の重要性が高まっていることを示唆している。特に、OEE(設備総合効率)の可視化は、生産性の向上に直結するため、多くの企業にとって喫緊の課題となっているだろう。
今後の課題としては、中小企業への導入支援や、多言語対応の強化などが挙げられる。これらの課題に対しては、クラウドサービスの利点を活かし、低コストで導入可能なプランの提供や、AI翻訳を活用した多言語対応などが考えられるだろう。
今後は、LIPE LOSS TEMPLATEのようなツールが、製造現場のデータ活用を促進し、より高度な生産管理や品質管理を実現することが期待される。また、B-EN-Gグループが、グローバルな視点で製造現場のDX化を推進し、顧客の価値創造に貢献していくことを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「B-EN-Gタイの設備総合効率可視化ツール「LIPE LOSS TEMPLATE」が「2024年度TPM(総合的生産保全)優秀商品賞」を受賞 | ビジネスエンジニアリング株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000010655.html, (参照 2025-04-28).