ZTE GoldenDBのSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-46577が公開、バージョン6.1.03~6.1.03.10、7.2.01.01が影響

記事の要約

  • ZTE GoldenDBデータベース製品のSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-46577が公開された
  • バージョン6.1.03~6.1.03.10、7.2.01.01が影響を受ける
  • 攻撃者はデータベース情報を抽出するコマンドを注入できる

ZTE GoldenDBデータベース製品の脆弱性情報公開

ZTE Corporationは2025年4月27日、GoldenDBデータベース製品におけるSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-46577に関する情報を公開した。この脆弱性により、攻撃者はデータベースにコマンドを注入し、情報を抽出することが可能となるのだ。

この脆弱性は、SQLコマンド内で特殊文字を適切に無効化しないこと(CWE-89)に起因する。CVSSスコアは6.5(MEDIUM)と評価されており、攻撃の容易さや影響度から、早急な対策が必要となる。ZTEは既に修正プログラムを開発し、提供している。

影響を受けるのはLinuxプラットフォーム上のGoldenDBデータベース製品バージョン6.1.03~6.1.03.10、および7.2.01.01である。ユーザーは速やかに最新バージョンへのアップデートを実施し、脆弱性を解消する必要がある。セキュリティ対策の遅れは、重大な情報漏洩リスクにつながるだろう。

脆弱性詳細と対策

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-46577
公開日2025-04-27
影響を受ける製品ZTE GoldenDB
影響を受けるバージョン6.1.03~6.1.03.10、7.2.01.01
脆弱性タイプSQLインジェクション
CVSSスコア6.5 (MEDIUM)
CWECWE-89
プラットフォームLinux
ZTEサポートサイト

SQLインジェクション脆弱性について

SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をデータベースに挿入することで、不正なデータアクセスや操作を行う攻撃手法である。データベースの設計やアプリケーションのコーディングミスが原因となることが多い。

  • 不正なデータ取得
  • データ改ざん
  • データベースの破壊

SQLインジェクションは、適切な入力検証やパラメータ化クエリなどの対策を行うことで防ぐことが可能だ。開発者はセキュリティに関するベストプラクティスを遵守し、安全なアプリケーションを開発する必要がある。

CVE-2025-46577に関する考察

ZTE GoldenDBにおけるSQLインジェクション脆弱性の発見は、データベースセキュリティの重要性を改めて示している。迅速なパッチ適用が不可欠であり、企業は定期的なセキュリティ監査と脆弱性対策を怠らないようにする必要がある。情報漏洩による損失は金銭的なものだけでなく、企業の信用失墜にもつながるだろう。

今後、同様の脆弱性が他のデータベース製品でも発見される可能性がある。そのため、開発者はセキュリティに関する知識を深め、安全なコーディングを実践する必要がある。また、ユーザーはセキュリティアップデートを常に最新の状態に保つことで、リスクを最小限に抑えるべきだ。

さらに、セキュリティ対策ツールやサービスの活用も有効な手段となる。これらのツールは、脆弱性の検出や攻撃からの防御に役立ち、企業のセキュリティ体制強化に貢献するだろう。継続的なセキュリティ対策の強化が、安全な情報システム運用に不可欠である。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-46577」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46577, (参照 2025-05-15).

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