
目次
記事の要約
- ランディックスが株式分割、中間配当導入、株主優待回数増加を発表
- 2025年3月期決算は売上高200億円突破、営業利益は大幅増
- 26/3期は収益用不動産販売の繰り越しで堅調なスタートが見込まれる
株式会社ランディックスのコーポレートアクション発表
株式会社ランディックスは2025年5月13日に2025年3月期通期の決算発表とともに、株式分割、中間配当導入、株主優待回数増加などのコーポレートアクションを発表した。株式分割は2分割で、基準日は2025年6月30日、効力発生日は2025年7月1日だ。これにより、10万円台からの投資が可能となる。
中間配当と期末配当の年2回配当を実施し、配当金額は78円から80円へ増配する。株式分割後も年間配当額は変わらない。また、累進配当方針を決定し、毎年増配または最低でも横ばいを維持するとしている。株主優待は年2回実施となり、年間の優待ポイント数は変わらないが、分割後はポイント進呈テーブルに変更がある。
25/3期決算は売上高200億円突破、営業利益は対前期比で+76.5%と大幅な伸びとなった。Webマーケティング強化や営業DXによる営業効率向上などが要因だ。来期(26/3期)は収益用不動産販売の繰り越しにより堅調なスタートが期待できる。30億円分の引き渡しを1Qに繰り越している。
ランディックスのコーポレートアクション詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
株式分割 | 1株→2株、基準日:2025年6月30日、効力発生日:2025年7月1日 |
中間配当 | 26/3期より導入、1回あたり20円(分割後)、年間40円 |
累進配当 | 毎年増配、最低でも横ばい維持の方針 |
株主優待 | 年2回実施、年間ポイント数は変更なし(分割後保有株数変更あり) |
25/3期売上高 | 200億円突破 |
25/3期営業利益 | 対前期比+76.5% |
26/3期見通し | 収益用不動産販売繰り越しによる堅調なスタートが期待される |
累進配当について
累進配当とは、毎年配当を増配し、最低でも前年と同額を維持する配当方針のことだ。これは株主への継続的なリターンを示すものであり、企業の成長と安定性を示唆する指標となる。
- 安定的な経営基盤を示す
- 株主への還元姿勢の表れ
- 長期的な株価上昇に繋がる可能性
ランディックスは累進配当を導入することで、株主への信頼を高め、長期的な投資を促進しようとしている。これは企業の成長戦略において重要な要素となるだろう。
ランディックスのコーポレートアクションに関する考察
ランディックスによる株式分割、中間配当導入、株主優待回数増加は、株主還元を強化し、株価の活性化を図るための施策として評価できる。これにより、より多くの投資家が参入しやすくなり、流動性向上に繋がるだろう。しかし、配当の増配を継続できるだけの収益力を維持できるかが課題となる。
今後の課題としては、不動産市況の変動リスクへの対応が挙げられる。景気後退や金利上昇などにより、不動産価格が下落した場合、収益に悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、リスク管理体制の強化と、多様な事業ポートフォリオの構築が重要となるだろう。
今後、高単価・高利益の個人向け1棟収益用不動産開発への取り組み強化や、建築会社マッチングサービスの更なる拡充などが期待される。これらの施策が成功すれば、ランディックスの更なる成長に繋がるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「コーポレートアクションと25/3期通期決算発表 | 株式会社ランディックスのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000050149.html, (参照 2025-05-15).