
目次
記事の要約
- 三菱UFJキャピタルがAcompanyに追加出資
- ハードウェア型秘密計算技術に注目
- データ利活用クラウドサービス強化
三菱UFJキャピタルによるAcompanyへの追加出資
三菱UFJキャピタル株式会社は2025年5月14日、運営するファンドを通じて株式会社Acompanyに追加出資したことを発表した。これは、Acompanyが提供するハードウェア型秘密計算を活用したデータ利活用クラウドサービス「AutoPrivacy」の更なる発展を支援するためだ。
Acompanyは、データの安全な利活用を促進するスタートアップ企業である。同社は、秘密計算技術やプライバシーテックに強みを持ち、生成AIの企業活用においても重要な役割を果たす技術を開発しているのだ。
今回の出資は、Acompanyの事業拡大と、安全なデータ利活用社会の実現に向けた取り組みを後押しするものとなるだろう。三菱UFJキャピタルは、MUFGグループとしての強みを活かし、Acompanyの成長に貢献していくとしている。
Acompanyは2023年8月にはデータコラボレーションを実現するデータクリーンルーム(DCR)サービスを、今年2月には国内初のデータとAIを保護するセキュリティサービスの提供を開始するなど、国内外で注目を集めている。
Acompany概要とサービス
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社Acompany |
所在地 | 愛知県名古屋市西区那古野二丁目14番1号 なごのキャンパス |
代表者 | 高橋亮祐 |
設立 | 2018年06月 |
事業内容 | ハードウェア型秘密計算を活用したデータ利活用クラウド「AutoPrivacy」とコンサルティングサービスの提供 |
URL | Acompany |
秘密計算技術について
秘密計算技術は、データのプライバシーを保護しながらデータ分析や機械学習を行うための技術だ。データそのものを暗号化したまま計算を行うため、データ漏洩のリスクを軽減できる。
- データの機密性を維持
- 安全なデータ共有を実現
- AI開発の効率化に貢献
特に近年注目されている生成AIの活用においては、機密データの利用を可能にする重要な技術として位置づけられているのだ。
三菱UFJキャピタルによるAcompanyへの追加出資に関する考察
三菱UFJキャピタルによるAcompanyへの追加出資は、日本のスタートアップ企業への投資促進、そして安全なデータ利活用基盤の構築という点で非常にポジティブな動きだ。Acompanyの技術は、生成AIの普及やデータ経済の発展に大きく貢献する可能性を秘めている。
しかしながら、秘密計算技術は高度な専門知識を必要とするため、導入や運用における課題も存在するだろう。技術的なサポート体制の強化や、ユーザーへの教育プログラムの充実が求められる。また、競合他社の台頭や技術革新のスピードに対応していく必要もある。
今後、Acompanyには、より多くの企業が安心してデータ利活用できるよう、技術開発と製品実装をさらに進めていくことが期待される。また、グローバル市場への展開も視野に入れ、国際的な標準化への貢献も重要となるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「企業が安心してデータを活かせるインフラを構築する株式会社Acompanyに追加出資 | 三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000371.000076057.html, (参照 2025-05-15).