
目次
記事の要約
- LIFULLが生成AIの社内活用で業務効率化を実現
- 半年間で約31,600時間の業務時間創出
- 従業員の90.9%が生成AIを活用
LIFULLの生成AI活用による業務効率化
株式会社LIFULLは2025年5月14日、2024年10月~2025年3月の半年間で、生成AIの社内活用により約31,596時間の業務効率化を実現したと発表した。これは、単体従業員の90.9%が生成AIを活用した結果である。
同社は2023年8月から生成AIの社内活用を推進しており、2023年10月~2024年9月の1年間でも約42,000時間の業務時間創出を実現している。今回の発表は、その更なる進捗を示すものだ。
この成果は、生成AIツールの利用状況トラッキングとフィードバック、Chrome拡張機能との連携といった新たな取り組みによるものだ。これらの取り組みによって、AI活用の浸透が加速したと言える。
生成AIの活用シーンとしては、「文章・資料の作成/編集/添削」が最も多く、約7割の従業員が活用している。その他、「調査/検索/情報収集/情報の整理/データ分析」「アイデア出し/壁打ち/比較検討」なども高い活用率を示している。
LIFULL生成AI活用状況
項目 | 詳細 |
---|---|
調査対象 | LIFULL単体従業員(正社員・契約社員) |
有効回答数 | 624名 |
調査期間 | 2025年3月14日~3月24日 |
調査方法 | アンケート |
生成AI活用率 | 90.9% |
業務効率化時間 | 31,596時間 |
月間4時間以上活用率 | 58.5% |
業務効率化かつ質向上回答率 | 80.9% |
生成AIの活用方法
LIFULLでは、社内用生成AIツール(keelai)の構築や、活用度が高い従業員を表彰するGenerative AI Award(GAIA)といった取り組みを行っている。
- 利用状況のトラッキングとフィードバック
- Chrome拡張機能との連携
- 複数シーンでの活用促進
これらの取り組みによって、従業員は複数の業務シーンで生成AIを活用できるようになっているのだ。
LIFULL生成AI活用に関する考察
LIFULLにおける生成AIの活用は、業務効率化に大きく貢献しており、コア業務への集中度向上にも繋がっている点は評価できる。しかし、生成AIの出力内容の正確性や倫理的な問題、データセキュリティといった課題への対策も必要となるだろう。
今後、生成AIの進化に伴い、より高度な機能や新たな活用方法が生まれる可能性がある。そのため、継続的な学習とアップデート、そして従業員のスキル向上のための教育体制の整備が重要となるだろう。
さらに、生成AIの活用による業務プロセス全体の最適化や、新たなビジネスモデルの創出といった、より大きな成果への期待も高まる。LIFULLの今後の取り組みから目が離せない。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「LIFULL、生成AIの社内活用を推進し、過去最高ペースとなる半年間で約31,600時間の業務時間を創出 | 株式会社LIFULLのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000658.000033058.html, (参照 2025-05-15).