目次
記事の要約
- D-Link DIR-605Lの脆弱性CVE-2025-4443が公開された
- sub_454F2C関数におけるコマンドインジェクションの脆弱性が発見された
- CVSSスコアは5.3で、深刻度はMEDIUMと評価されている
D-Link DIR-605Lの脆弱性情報公開
VulDBは2025年5月8日、D-Link DIR-605Lルーターの脆弱性CVE-2025-4443に関する情報を公開した。この脆弱性は、sub_454F2C関数におけるコマンドインジェクションであり、攻撃者はリモートから悪用できる可能性があるのだ。
影響を受けるのは、バージョン2.13B01のDIR-605Lであり、既にメーカーによるサポートが終了している製品である。この脆弱性は、引数sysCmdの操作によってコマンドインジェクションを引き起こす。そのため、攻撃者は不正なコマンドを実行し、システムを制御する可能性がある。
VulDBは、この脆弱性に関する情報を公開し、ユーザーへの注意喚起を行っている。この脆弱性を利用した攻撃からシステムを守るためには、ファームウェアのアップデートや、ルーターの交換などの対策が必要となるだろう。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-4443 |
公開日 | 2025-05-08 |
更新日 | 2025-05-08 |
影響を受ける製品 | D-Link DIR-605L バージョン2.13B01 |
脆弱性タイプ | コマンドインジェクション |
深刻度 | MEDIUM |
CVSSスコア | 5.3 |
攻撃ベクトル | ネットワーク |
報告者 | jylsec (VulDB User) |
コマンドインジェクションについて
コマンドインジェクションとは、攻撃者がシステムコマンドを実行させる脆弱性のことだ。悪意のあるコードをアプリケーションに挿入することで、システムの制御を奪うことが可能になる。
- システムファイルの改ざん
- データの窃取
- システムのクラッシュ
この脆弱性は、適切な入力検証や出力エンコードを行うことで防ぐことができる。開発者は、セキュリティを考慮したコーディングを行う必要があるのだ。
CVE-2025-4443に関する考察
D-Link DIR-605Lの脆弱性CVE-2025-4443は、既にサポートが終了した製品に影響を与えるものであるため、直接的な被害は限定的であると考えられる。しかし、同様の脆弱性が他の製品にも存在する可能性があり、注意が必要だ。企業は、定期的なセキュリティ監査を実施し、脆弱性の早期発見と対応に努めるべきである。
今後、この脆弱性に関する新たな情報や、同様の脆弱性を持つ製品が発見される可能性がある。そのため、セキュリティ情報の継続的な監視と、迅速な対応体制の構築が重要となるだろう。また、ユーザーは、セキュリティパッチの適用や、古い機器の交換などを検討する必要がある。
この脆弱性の発見は、セキュリティ対策の重要性を改めて示している。開発者は、セキュリティを考慮した設計と開発を行うべきであり、ユーザーは、常に最新のセキュリティ情報を把握し、適切な対策を行う必要があるのだ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4443」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4443, (参照 2025-05-15).