D-Link DIR-619L 2.04B04の深刻な脆弱性CVE-2025-4453が公開、リモートコマンドインジェクションが可能に

記事の要約

  • D-Link DIR-619L 2.04B04のバグを公開した
  • formSysCmdコマンドインジェクションの脆弱性
  • リモートからの攻撃が可能

D-Link DIR-619L 2.04B04の脆弱性に関する情報

VulDBは2025年5月9日、D-Link DIR-619L 2.04B04における深刻な脆弱性を公開した。この脆弱性は、formSysCmd関数のsysCmd引数を操作することでコマンドインジェクション攻撃を可能にするものだ。

攻撃者はリモートからこの脆弱性を悪用し、デバイスへの不正アクセスやシステムの制御を行うことができる。この脆弱性は、既にサポートが終了している製品にのみ影響する点が重要だ。

VulDBは、この脆弱性に関する情報を公開し、ユーザーへの注意喚起を行っている。ベンダーであるD-Link社には、この脆弱性に関する情報開示前に連絡済みである。

脆弱性に関する詳細情報

項目詳細
CVE IDCVE-2025-4453
発表日2025-05-09
更新日2025-05-09
影響を受ける製品D-Link DIR-619L 2.04B04
脆弱性の種類コマンドインジェクション
深刻度MEDIUM
CVSSスコア5.3, 6.3, 6.3, 6.5
攻撃方法リモート
報告者zjy148909 (VulDB User)
VulDB

コマンドインジェクションについて

コマンドインジェクションとは、悪意のあるコードをシステムコマンドに挿入することで、予期せぬ動作を実行させる攻撃手法である。この攻撃は、アプリケーションがユーザーからの入力を適切に検証・サニタイズせずにシステムコマンドに渡す場合に発生する。

  • ユーザー入力の検証不足
  • 入力値のサニタイズ処理の欠如
  • 脆弱なシステムコマンドの実行

コマンドインジェクションを防ぐためには、ユーザー入力の検証とサニタイズを徹底し、安全なシステムコマンドの実行方法を採用する必要があるのだ。

CVE-2025-4453に関する考察

D-Link DIR-619L 2.04B04におけるコマンドインジェクション脆弱性は、リモートからの攻撃を許容するため、深刻なセキュリティリスクとなる。迅速な対策が求められるが、既にサポートが終了している製品であるため、ファームウェアのアップデートによる修正は期待できないだろう。

そのため、この脆弱性への対策としては、影響を受けるデバイスの交換や、ネットワークセグメンテーションによる隔離などが考えられる。攻撃の検知・防御システムの導入も有効な対策となるだろう。

今後、同様の脆弱性が他のD-Link製品や他社製品でも発見される可能性がある。そのため、定期的なセキュリティ監査と脆弱性情報の確認が重要であり、迅速な対応体制の構築が求められる。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-4453」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4453, (参照 2025-05-15).

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