D-Link DIR-619Lバージョン2.04B04の脆弱性CVE-2025-4454が公開、リモートコマンドインジェクションのリスク

記事の要約

  • D-Link DIR-619Lの脆弱性CVE-2025-4454が公開された
  • wake_on_lanコマンドインジェクションの脆弱性で、リモート攻撃が可能
  • 既にサポートが終了している製品にのみ影響する

D-Link DIR-619Lの脆弱性情報公開

VulDBは2025年5月9日、D-Link DIR-619Lルーターの脆弱性CVE-2025-4454に関する情報を公開した。この脆弱性は、wake_on_lan機能におけるコマンドインジェクションの問題であり、深刻度がクリティカルと評価されているのだ。

攻撃者はリモートから脆弱性を悪用し、コマンドインジェクションを実行できる。これにより、システムの制御を奪われる可能性がある。この脆弱性は、既にD-Link社によるサポートが終了しているDIR-619Lバージョン2.04B04にのみ影響する。

VulDBは、この脆弱性に関する情報を公開し、ユーザーへの注意喚起を行っている。開発者zjy148909がVulDBに報告し、D-Link社にも早期に開示されたことが明らかになっている。

脆弱性詳細

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-4454
影響を受ける製品D-Link DIR-619L バージョン2.04B04
脆弱性の種類wake_on_lanコマンドインジェクション
攻撃方法リモート
深刻度クリティカル
CVSSスコア5.3 (MEDIUM) 、4.0 (MEDIUM)、3.1 (MEDIUM)、3.0 (MEDIUM)、2.0
CWECWE-77、CWE-74
公開日2025-05-09
報告者zjy148909 (VulDB User)
VulDB

コマンドインジェクションについて

コマンドインジェクションとは、悪意のあるコードをシステムに実行させる攻撃手法である。攻撃者は、アプリケーションの入力欄などに悪意のあるコマンドを挿入することで、システムの制御を奪うことができるのだ。

  • 不正なコマンドの実行
  • システムの乗っ取り
  • データの改ざん・漏洩

この攻撃を防ぐためには、入力値の検証や、安全なコーディング規約の遵守が重要となる。適切なセキュリティ対策を講じることで、コマンドインジェクションによる被害を最小限に抑えることが可能だ。

CVE-2025-4454に関する考察

D-Link DIR-619Lの脆弱性CVE-2025-4454は、既にサポートが終了している製品にのみ影響する点が良かったと言える。影響範囲が限定されているため、大規模な被害拡大のリスクは低いだろう。しかし、未だにこの製品を使用しているユーザーは、攻撃の標的となりうる。

起こりうる問題としては、システムの乗っ取りやデータ漏洩などがある。解決策としては、ファームウェアのアップデート、もしくは製品の交換が考えられる。しかし、サポート終了製品のため、アップデートは提供されない可能性が高い。そのため、製品の交換が現実的な解決策となるだろう。

今後、同様の脆弱性が他のD-Link製品でも発見される可能性がある。そのため、D-Link社には、セキュリティ対策の強化と、サポート終了製品への対応策の検討が求められる。ユーザーは、古い機器の使用を避け、最新のセキュリティパッチが適用された製品を使用することが重要だ。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-4454」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4454, (参照 2025-05-15).

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