バードとは?意味をわかりやすく簡単に解説

バードとは?意味をわかりやすく簡単に解説

バードとは

ビジネスシーンにおける「バード」とは、主にM&A(合併・買収)の交渉や契約締結の最終段階で、買い手企業が売り手企業に対して、価格や条件の見直しを要求する行為を指します。この段階では、デューデリジェンス(企業価値評価)の結果や、契約内容の詳細な検討を通じて、当初想定していなかったリスクや問題点が明らかになることがあります。

バードは、買い手企業がリスクを軽減し、より有利な条件でM&Aを成立させるために行われるもので、交渉の駆け引きとして用いられることが一般的です。しかし、売り手企業にとっては、M&Aの成立が目前に迫った段階での条件変更要求であり、不信感や反発を招く可能性もあります。そのため、バードを行う際には、慎重な判断と交渉戦略が求められます。

M&A交渉におけるバードは、最終的な契約条件を決定する上で重要な局面であり、交渉担当者は、法的、財務的な専門家と連携しながら、自社の利益を最大限に守るための戦略を練る必要があります。バードは、M&Aの成否を左右する可能性もあるため、その影響を十分に理解しておくことが重要です。

バードの種類と影響

「バードの種類と影響」に関して、以下を解説していきます。

  • バードの種類(金額・条件)
  • バードが及ぼす影響(企業・交渉)

バードの種類(金額・条件)

バードには、主に金額に関するものと、条件に関するものの2種類が存在します。金額に関するバードは、買収価格の減額を求めるもので、デューデリジェンスの結果、当初想定していたよりも企業の価値が低いと判断された場合に行われることが多いです。

条件に関するバードは、契約条件の変更を求めるもので、例えば、表明保証条項の追加や、損害賠償責任の範囲の拡大などが挙げられます。これらのバードは、買い手企業がM&A後のリスクを軽減するために行われます。

種類内容理由
金額バード買収価格減額企業価値の低下
条件バード契約条件変更リスク軽減のため
支払い方法現金から株式へ資金繰り改善のため
保証範囲損害賠償責任拡大将来リスクに備え

バードが及ぼす影響(企業・交渉)

バードは、M&A交渉において、買い手企業と売り手企業の双方に大きな影響を及ぼします。買い手企業にとっては、より有利な条件でM&Aを成立させる機会となりますが、売り手企業との関係悪化を招くリスクも伴います。

売り手企業にとっては、M&Aの成立が目前に迫った段階での条件変更要求であり、企業価値の低下や、M&A自体が破談になる可能性もあります。そのため、バードを行う際には、相手企業の立場や感情を考慮し、慎重な交渉を行う必要があります。

影響買い手企業売り手企業
メリット有利な条件で成立M&A成立の可能性
デメリット関係悪化のリスク企業価値低下の恐れ
交渉戦略的な交渉が必要柔軟な対応が求められる
企業価値適正な評価が重要バード対策が不可欠

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