ESSID(Extended Service Set Identifier)とは?意味をわかりやすく簡単に解説

ESSID(Extended Service Set Identifier)とは?意味をわかりやすく簡単に解説

ESSID(Extended Service Set Identifier)とは

ESSID(Extended Service Set Identifier)とは、無線LAN(Wi-Fi)ネットワークを識別するための名前です。ESSIDは、アクセスポイント(無線ルーター)が発信する電波に含まれており、Wi-Fi対応デバイスがネットワークを検索する際に表示されます。ESSIDを知ることで、接続したいネットワークを特定し、安全に接続することが可能です。

ESSIDは、ネットワーク名として一般的に認識されており、SSID(Service Set Identifier)と呼ばれることもあります。ESSIDは最大32文字の文字列で構成され、英数字や記号を使用できます。初期設定では、メーカー名や型番などが設定されていることが多いですが、セキュリティ上の理由から、任意の文字列に変更することが推奨されます。

ESSIDは、無線LANのセキュリティ設定において重要な役割を果たします。ESSIDを隠蔽(ステルス設定)することで、ネットワークを外部から見えにくくし、不正アクセスを抑制する効果が期待できます。ただし、ESSIDの隠蔽だけではセキュリティを完全に確保することはできないため、WPA3などの強力な暗号化方式と組み合わせることが重要です。

ESSID設定時の注意点

「ESSID設定時の注意点」に関して、以下を解説していきます。

  • ESSIDの変更とセキュリティ
  • ESSIDのステルス設定

ESSIDの変更とセキュリティ

ESSIDの変更は、無線LANのセキュリティを強化するための有効な手段の一つです。初期設定のESSIDは、メーカー名や型番など、ネットワークの特定につながる情報を含んでいる場合があり、悪意のある第三者に狙われやすくなります。ESSIDを変更することによって、ネットワークの特定を困難にし、不正アクセスのリスクを低減できます。

ESSIDを変更する際は、推測されにくい文字列を設定することが重要です。個人情報や誕生日、電話番号など、容易に推測できる文字列は避けるべきです。また、ESSIDはネットワークに接続するすべてのデバイスで設定する必要があるため、変更後は忘れずに各デバイスの設定を更新してください。

項目詳細注意点
変更頻度定期的少なくとも年1回
文字列ランダム推測困難な文字列
情報共有必要最小限関係者以外には非公開
変更後の確認必須全デバイスで接続確認

ESSIDのステルス設定

ESSIDのステルス設定(ESSIDの隠蔽)とは、無線LANルーターがESSIDを外部に公開しないように設定することです。通常、Wi-Fi対応デバイスは周囲の無線LANネットワークを検索する際に、公開されているESSIDを一覧表示します。ステルス設定を行うと、ESSIDが一覧に表示されなくなるため、ネットワークの存在を隠蔽できます。

ステルス設定は、セキュリティ対策として一定の効果が期待できますが、過信は禁物です。ESSIDを知っているユーザーは通常通り接続できますし、専門的な知識を持つ攻撃者はESSIDを特定できる可能性があります。WPA3などの強力な暗号化方式と組み合わせることで、より強固なセキュリティを確保できます。

項目詳細効果
設定方法ルーター設定画面ESSIDの公開設定を無効化
接続方法手動設定ESSIDとパスワードを入力
セキュリティ補助的過信は禁物
注意点互換性一部デバイスで接続不可

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