
HTM(Hypertext Markup)とは
HTM(Hypertext Markup)は、Webページの構造を記述するために使用されるマークアップ言語の一種です。HTML(Hypertext Markup Language)と非常によく似ていますが、HTMは通常、ファイル拡張子が.htmである場合に用いられます。WebブラウザはHTMファイルをHTMLファイルと同様に解釈し、表示するため、Webコンテンツの作成において重要な役割を果たします。
HTMファイルは、テキスト、画像、リンクなどの要素をどのように配置し、表示するかを定義するタグで構成されています。これらのタグは、Webブラウザに対して、コンテンツの構造やスタイルに関する指示を提供します。HTMを使用することで、開発者はWebページの見た目と機能を制御し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが可能です。
HTMとHTMLの主な違いは、ファイル拡張子のみであり、技術的な機能や構文に大きな差はありません。しかし、一部の古いWebサーバーやオペレーティングシステムでは、ファイル拡張子によってファイルの処理方法が異なる場合があります。そのため、HTMファイルを使用する際には、サーバーやシステムの互換性を確認することが重要です。
HTMファイルの構造と要素
「HTMファイルの構造と要素」に関して、以下を解説していきます。
- 基本的なHTMファイルの構造
- HTMファイルにおける主要な要素
基本的なHTMファイルの構造
HTMファイルは、特定の構造に従って記述されており、Webブラウザが正しく解釈できるように設計されています。基本的な構造は、DOCTYPE宣言、html要素、head要素、body要素の4つの主要な部分で構成されており、これらの要素が適切に配置されることで、Webページは意図した通りに表示されます。
DOCTYPE宣言は、HTMLのバージョンを宣言し、ブラウザに適切なレンダリングモードを選択させます。html要素は、ドキュメントのルート要素であり、head要素とbody要素を包含します。head要素には、ページのタイトル、メタデータ、スタイルシートへのリンクなどが含まれ、body要素には、実際にWebページに表示されるコンテンツが記述されます。
要素 | 説明 | 例 |
---|---|---|
DOCTYPE | HTMLバージョンを宣言 | |
html | ドキュメントのルート要素 | |
head | メタデータやタイトルを含む | |
body | 表示されるコンテンツを記述 |
HTMファイルにおける主要な要素
HTMファイルは、様々な要素(タグ)を使用して、Webページのコンテンツを構造化し、表示方法を定義します。これらの要素は、テキスト、画像、リンク、リスト、テーブルなど、Webページを構成する様々な要素を表現するために使用され、適切な要素を選択し、適切に配置することによって、Webページの可読性とアクセシビリティを向上させることが可能です。
主要な要素には、見出し(h1~h6)、段落(p)、リンク(a)、画像(img)、リスト(ul、ol、li)、テーブル(table、tr、td)などがあります。これらの要素は、属性を持つことができ、属性は要素の追加情報を提供します。例えば、img要素のsrc属性は、画像のURLを指定し、alt属性は、画像が表示されない場合に表示される代替テキストを指定します。
要素 | 説明 | 属性の例 |
---|---|---|
h1~h6 | 見出しを定義 | |
p | 段落を定義 | |
a | リンクを定義 | href |
img | 画像を埋め込む | src、alt |
ul、ol、li | リストを定義 | |
table、tr、td | テーブルを定義 |