
ディレクトリトラバーサルとは
ディレクトリトラバーサルとはWebアプリケーションの脆弱性の一種です。攻撃者がWebサーバ上のファイルに不正にアクセスする行為を指します。この脆弱性を悪用されると機密情報が漏洩する危険性があります。
ディレクトリトラバーサルはパス名に細工を施すことで発生します。通常アクセスできないファイルやディレクトリにアクセスを試みるのです。Webアプリケーションのセキュリティ対策において、重要な考慮事項となります。
ディレクトリトラバーサル攻撃を防ぐためには適切な入力検証が不可欠です。またWebサーバの設定やアクセス権限の管理も重要になります。これらの対策を講じることで、セキュリティリスクを大幅に軽減できます。
ディレクトリトラバーサルの対策
「ディレクトリトラバーサルの対策」に関して、以下を解説していきます。
- 入力値検証の重要性
- アクセス制限の設定
入力値検証の重要性
入力値検証はディレクトリトラバーサル攻撃を防ぐ上で非常に重要です。ユーザーからの入力パスに不正な文字列が含まれていないか確認します。これによって、攻撃者が意図しないファイルにアクセスすることを防ぎます。
入力値検証では特定のパターンや文字を許可しないように設定します。例えば「..」のようなディレクトリを遡る文字列を禁止することが有効です。厳格な検証を行うことで、セキュリティレベルを向上させます。
検証項目 | 詳細 |
---|---|
入力形式 | 許可する文字種別を限定します |
文字数制限 | 入力パスの長さを制限します |
危険文字 | 「..」などの文字列を排除します |
正規化 | パスを標準形に変換します |
アクセス制限の設定
アクセス制限の設定はディレクトリトラバーサル対策として有効です。Webアプリケーションがアクセスできるディレクトリを限定します。これによって、攻撃者がシステムファイルにアクセスすることを阻止します。
アクセス制限は最小限の権限原則に基づいて設定することが重要です。必要なディレクトリにのみアクセス権を与えます。不要なアクセス権限を削除することで、リスクを低減できます。
設定項目 | 詳細 |
---|---|
公開ディレクトリ | Webコンテンツを配置します |
アクセス権 | ユーザー毎に権限を設定します |
ファイル所有者 | ファイルの所有者を明確にします |
実行権限 | 不要な実行権限を削除します |