
WPF(Windows Presentation Foundation)とは
WPFのアーキテクチャ
「WPFのアーキテクチャ」に関して、以下を解説していきます。
- WPFの主要コンポーネント
- WPFのデータバインディング
WPFの主要コンポーネント
WPFの主要コンポーネントは、PresentationFramework PresentationCore WindowsBaseという3つのレイヤーで構成されています。PresentationFrameworkは、コントロールやレイアウトなど、WPFアプリケーションのUIを構築するための機能を提供します。
PresentationCoreは、WPFの基本的な型や抽象化を提供し、WindowsBaseは、WPFの基盤となる機能を提供します。これらのコンポーネントが連携することで、柔軟で表現力豊かなUIを開発できます。
コンポーネント名 | 主な機能 | 役割 |
---|---|---|
PresentationFramework | UIコントロール | UI要素の提供 |
PresentationCore | 基本型と抽象化 | WPF基盤の定義 |
WindowsBase | 基盤機能 | WPFのサポート |
Direct3D | グラフィックス処理 | 描画処理の高速化 |
WPFのデータバインディング
WPFのデータバインディングは、UI要素とデータソースを接続する仕組みであり、データの変更が自動的にUIに反映されます。これにより、開発者はUIの更新を手動で行う必要がなくなり、開発効率が向上します。
データバインディングを使用することで、MVVM(Model-View-ViewModel)などのデザインパターンを容易に実装でき、アプリケーションの保守性とテスト容易性を高めることが可能です。
バインディングの種類 | 説明 | 利用場面 |
---|---|---|
OneWay | データソースからUIへ | 表示専用データ |
TwoWay | 双方向のデータ連携 | 編集可能なデータ |
OneWayToSource | UIからデータソースへ | UI操作でデータ更新 |
OneTime | 初期値のみ反映 | 設定値の初期化 |