
EDR(Endpoint Detection and Response)とは
EDR(Endpoint Detection and Response)とは、エンドポイントにおける不審な活動を監視し、脅威を検知して対応するセキュリティソリューションのことです。従来型のセキュリティ対策では防ぎきれない高度な攻撃や未知のマルウェアに対して、迅速かつ効果的な対応を実現します。
EDRは、エンドポイントの活動ログを収集・分析し、異常な挙動や攻撃の兆候をリアルタイムで検知します。これにより、セキュリティ担当者はインシデントの発生を早期に把握し、被害の拡大を防ぐための措置を講じることが可能です。
EDRの導入によって、企業はセキュリティ体制を強化し、情報漏洩やシステム停止などのリスクを低減できます。また、インシデント発生時の対応を迅速化し、事業継続性を確保することも可能です。
EDR導入における検討事項
「EDR導入における検討事項」に関して、以下を解説していきます。
- EDR製品選定のポイント
- EDR運用体制の構築
EDR製品選定のポイント
EDR製品を選定する際は、自社の環境やニーズに合った機能や性能を備えているかを確認することが重要です。検知能力や対応範囲、使いやすさ、サポート体制などを比較検討し、最適な製品を選びましょう。
また、EDR製品の導入効果を最大限に引き出すためには、既存のセキュリティ対策との連携や、運用体制の構築も考慮する必要があります。ベンダーの支援を受けながら、自社に最適なEDR環境を構築しましょう。
評価項目 | 詳細説明 |
---|---|
検知能力 | 未知のマルウェアや標的型攻撃を検知できるか詳細な分析機能があるかを確認します |
対応範囲 | WindowsやmacOSなど、自社の環境で利用されているOSに対応しているか確認します |
使いやすさ | 管理画面の操作性やレポート機能など、運用担当者が使いやすい製品を選びます |
サポート | ベンダーのサポート体制や対応時間、日本語対応の可否などを確認します |
EDR運用体制の構築
EDRを導入するだけでなく、その効果を最大限に発揮するためには、適切な運用体制を構築することが不可欠です。セキュリティ担当者のスキルアップや、インシデント対応プロセスの整備などを進めましょう。
また、EDRの運用状況を定期的に見直し、改善を図ることも重要です。脅威の動向や自社の環境変化に合わせて、EDRの設定や運用方法を最適化していく必要があります。
運用項目 | 詳細内容 |
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担当者の配置 | EDRの運用を担当するセキュリティ担当者を明確に決定します |
スキルアップ | EDRの操作方法や分析スキルなど、担当者のスキルアップを図ります |
対応プロセスの策定 | インシデント発生時の対応手順やエスカレーション経路を明確化します |
定期的な見直し | EDRの運用状況を定期的に見直し、改善点を見つけます |