MP4とは?意味をわかりやすく簡単に解説

MP4とは?意味をわかりやすく簡単に解説

MP4とは

MP4とは、動画や音声データを記録するためのファイル形式の一種です。正式名称はMPEG-4 Part 14と呼ばれ、ISO/IEC 14496-14として国際標準規格にも定められています。動画や音声以外にも、字幕や画像などの様々なデータを格納できる柔軟性の高さが特徴です。

MP4ファイルは、拡張子が「.mp4」となっており、多くのデバイスやソフトウェアで再生できます。動画共有サイトやストリーミングサービスなど、インターネット上での動画配信において、事実上の標準形式として広く利用されていることを理解しておきましょう。可逆圧縮コーデックや非可逆圧縮コーデックなど、様々なコーデックに対応している点もMP4の強みです。

MP4は汎用性が高く、WindowsやMacなどのパソコン、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、その他多くの携帯端末で利用可能です。デジタルカメラやビデオカメラで撮影した動画もMP4形式で保存されることが多く、日常的に触れる機会が多いファイル形式と言えるでしょう。MP4の普及により、高品質な動画コンテンツを手軽に共有し、楽しむことができるようになりました。

MP4の構造と特徴

「MP4の構造と特徴」に関して、以下を解説していきます。

  • MP4のコンテナ形式
  • MP4のコーデック

MP4のコンテナ形式

MP4はコンテナ形式であり、動画や音声などのデータをまとめて格納する役割を担います。コンテナという名前の通り、様々な種類のデータを一つのファイルにまとめることができるため、非常に扱いやすい形式です。動画データだけでなく、音声データや字幕データ、メタデータなどもまとめて格納できる柔軟性が特徴です。

MP4コンテナは、動画や音声のデータを効率的に管理するために、メタデータと呼ばれる情報も格納します。メタデータには、動画のタイトルや作成日時、著作権情報などが含まれており、これらの情報によって動画の検索や管理が容易になります。MP4コンテナ形式を理解することで、動画ファイルの構造をより深く理解できます。

項目詳細補足
コンテナMP4形式様々なデータを格納
動画データH264など様々なコーデックに対応
音声データAACなど高音質での記録が可能
メタデータタイトル動画情報の管理に利用

MP4のコーデック

MP4ファイルで使用されるコーデックは、動画や音声を圧縮・展開するための重要な要素です。コーデックには様々な種類があり、それぞれ圧縮率や画質、処理速度などが異なります。適切なコーデックを選択することで、ファイルサイズを小さく保ちながら、高画質・高音質の動画を実現できます。

動画コーデックとして代表的なものには、H.264やH.265(HEVC)などがあり、音声コーデックとしてはAACなどがよく利用されます。H.264は、高い圧縮率と良好な画質を両立しているため、広く普及しているコーデックです。H.265は、H.264よりもさらに高い圧縮率を実現できるため、4K動画などの高解像度動画に適しています。

種類コーデック特徴
動画H264高圧縮かつ高画質
動画H265(HEVC)4K動画に適している
音声AAC高音質で汎用性が高い
音声MP3互換性が高く一般的

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