UTM(Unified Threat Management、統合脅威管理)とは？意味をわかりやすく簡単に解説

公開:2025-05-17

UTM(Unified Threat Management、統合脅威管理)とは

UTMとはUnified Threat Managementの略であり、日本語では統合脅威管理と訳されます。複数のセキュリティ機能を1つのハードウェアまたはソフトウェアに統合し、ネットワーク全体を包括的に保護することが可能です。

従来は、ファイアウォールやアンチウイルスなど、個別のセキュリティ対策をそれぞれ導入・管理する必要がありました。UTMはこれらの機能を一元化することで、管理の複雑さを軽減し、運用コストの削減にも貢献します。

UTMは中小企業から大企業まで、あらゆる規模の組織で導入されており、サイバー攻撃対策の重要な要素となっています。近年巧妙化するサイバー攻撃から企業を守るために、UTMの導入を検討する企業が増加しています。

「UTM導入のメリット」に関して、以下を解説していきます。

UTMを導入することによって、複数のセキュリティ機器を一元的に管理できるため、運用管理者の負担を大幅に軽減できます。個別のセキュリティ対策製品を管理する場合と比較して、設定変更やログの確認などが容易になり、管理コストの削減にもつながります。

またUTMは、セキュリティに関する情報を一元的に集約し、可視化する機能も備えています。これにより、セキュリティリスクの早期発見や迅速な対応が可能となり、セキュリティインシデントの発生を未然に防ぐことにも貢献します。

UTMは、ファイアウォール、アンチウイルス、不正侵入検知・防御システム（IDS/IPS）、Webフィルタリングなど、複数のセキュリティ機能を統合しています。これにより、単独のセキュリティ対策では防ぎきれない多層的な防御を実現し、セキュリティリスクを大幅に低減することが可能です。

またUTMは、常に最新の脅威情報に基づいて防御機能をアップデートするため、新たな攻撃手法にも迅速に対応できます。これにより、既知の脅威だけでなく、未知の脅威に対しても効果的な防御を実現し、セキュリティレベルを常に高く維持することが可能です。