WebMとは?意味をわかりやすく簡単に解説

WebMとは?意味をわかりやすく簡単に解説

WebMとは

WebMは、Googleが開発したオープンでロイヤリティフリーな動画フォーマットです。高品質な動画を効率的に配信するために設計されており、特にWebブラウザでの利用に適しています。WebMはVP8/VP9ビデオコーデックとVorbis/Opusオーディオコーデックをサポートしており、誰でも無料で利用できます。

WebMの主な目的は、Web上で自由に利用できる高品質な動画フォーマットを提供することです。従来の動画フォーマットに比べて、WebMは特許による制約が少なく、開発者やコンテンツクリエイターが自由に利用できます。そのため、HTML5ビデオ要素との相性が良く、多くのブラウザやデバイスでネイティブに再生可能です。

WebMは、オープンソースの精神に基づいて開発されており、誰でも自由に利用、配布、改良できます。このため、WebMはWeb動画の標準フォーマットとしての地位を確立しつつあり、YouTubeなどの主要な動画プラットフォームでも採用されています。WebMを利用することで、高品質な動画をより多くのユーザーに届けることが可能です。

WebMの技術的な詳細

「WebMの技術的な詳細」に関して、以下を解説していきます。

  • WebMの主要コーデック
  • WebMのコンテナ構造

WebMの主要コーデック

WebMは、主にVP8/VP9ビデオコーデックとVorbis/Opusオーディオコーデックを使用します。これらのコーデックは、高い圧縮率と優れた音質を提供し、Web上での効率的な動画配信を可能にします。VP9は特に高解像度動画に適しており、4Kや8Kの動画もスムーズに再生できます。

VP8/VP9は、ブロックベースの変換符号化方式を採用しており、フレームを小さなブロックに分割して圧縮します。これにより、高い圧縮率を実現しつつ、画質の劣化を最小限に抑えることが可能です。Vorbis/Opusは、知覚符号化技術を利用して、人間の聴覚特性に合わせて音質を最適化します。

コーデック概要特徴
VP8初期のビデオコーデックロイヤリティフリー
VP9最新のビデオコーデック高圧縮高画質
Vorbis初期の音声コーデック高音質低遅延
Opus最新の音声コーデック汎用性高機能

WebMのコンテナ構造

WebMは、Matroskaコンテナフォーマットをベースにしており、動画、音声、字幕などの複数のストリームを1つのファイルにまとめることができます。Matroskaは柔軟性が高く、様々なコーデックやメタデータをサポートしています。WebMは、このMatroskaのサブセットとして定義されています。

WebMコンテナは、EBML(Extensible Binary Meta Language)というバイナリ形式のメタ言語を使用しており、データの構造を柔軟に定義できます。これにより、新しいコーデックや機能が追加された場合でも、容易に対応できます。WebMファイルは、ヘッダー、データ要素、フッターで構成されており、ストリーミング再生に適した構造を持っています。

要素説明役割
ヘッダーファイル先頭の情報ファイル特定
データ動画音声データコンテンツ格納
メタデータタイトル作者情報情報付加
インデックス再生位置情報高速シーク

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