D2Dバックアップとは?意味をわかりやすく簡単に解説

D2Dバックアップとは?意味をわかりやすく簡単に解説

D2Dバックアップとは

D2Dバックアップとは、Disk to Diskバックアップの略称であり、データを物理的なディスクから別の物理的なディスクへバックアップする方式を指します。従来のテープストレージへのバックアップと比較して、高速なバックアップとリストアを実現できる点が大きな特徴です。

D2Dバックアップは、バックアップデータの保存先として、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)などのディスクストレージを使用します。これにより、テープストレージのような物理的なメディアの交換や管理の手間が省け、自動化されたバックアップ運用が可能になります。

また、D2Dバックアップは、データの重複排除や圧縮などの技術と組み合わせることで、ストレージ容量の効率的な利用とバックアップ時間の短縮を実現できます。近年では、仮想化環境やクラウド環境におけるデータ保護のニーズの高まりから、D2Dバックアップの重要性がますます高まっています。

D2Dバックアップの方式とメリット

「D2Dバックアップの方式とメリット」に関して、以下を解説していきます。

  • D2Dバックアップの主な方式
  • D2Dバックアップ導入のメリット

D2Dバックアップの主な方式

D2Dバックアップの主な方式には、フルバックアップ、増分バックアップ、差分バックアップなどがあります。フルバックアップは、すべてのデータをバックアップするため、リストア時に必要なデータが揃っているという利点がありますが、バックアップに時間がかかるという欠点があります。

増分バックアップは、前回のバックアップからの変更点のみをバックアップするため、バックアップ時間を短縮できますが、リストア時には複数のバックアップデータが必要になります。差分バックアップは、前回のフルバックアップからの変更点をバックアップするため、増分バックアップよりもリストア時間が短縮できますが、バックアップ時間は増分バックアップよりも長くなります。

方式バックアップ時間リストア時間ストレージ効率
フルバックアップ長い短い低い
増分バックアップ短い長い高い
差分バックアップ普通普通普通
合成フルバックアップ短い短い高い

D2Dバックアップ導入のメリット

D2Dバックアップ導入のメリットは、バックアップ時間の短縮、リストア時間の短縮、ストレージ容量の効率的な利用などが挙げられます。テープストレージと比較して、ディスクストレージは高速なデータ転送が可能であるため、バックアップとリストアにかかる時間を大幅に短縮できます。

また、データの重複排除や圧縮などの技術を活用することで、ストレージ容量を効率的に利用し、バックアップコストを削減できます。さらに、自動化されたバックアップ運用により、人的ミスを減らし、バックアップ管理の負担を軽減することも可能です。

メリット詳細
高速性テープに比べ高速なバックアップとリストアを実現します
信頼性テープメディアの劣化によるエラーを回避できます
効率性重複排除や圧縮によるストレージ効率向上が可能です
自動化バックアップスケジュールの自動化で運用負荷を軽減します

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