
CFexpressとは
CFexpressは、主にデジタルカメラやビデオカメラで使用される高速な記録メディア規格です。従来のコンパクトフラッシュ(CF)カードの後継として開発され、より高速なデータ転送速度と大容量化を実現しています。プロのフォトグラファーやビデオグラファーにとって、高解像度写真や高画質動画の記録に不可欠な存在です。
CFexpressカードは、PCI Express(PCIe)インターフェースとNVM Express(NVMe)プロトコルを採用しています。これにより、従来のCFカードやSDカードと比較して、格段に高速なデータ転送速度を実現しました。高速なデータ転送速度は、連写撮影時のバッファ解放時間の短縮や、8K動画などの高解像度動画の記録を可能にします。
CFexpressには、Type A、Type B、Type Cの3つのフォームファクタが存在します。Type Aは最も小型で、主に一部のミラーレスカメラで使用されます。Type BはType Aよりも大きく、より多くのカメラで採用されています。Type Cは最も大きく、主にプロ向けのハイエンド機器で使用されます。それぞれのタイプで物理的な形状と転送速度が異なるため、使用する機器に対応したタイプを選択する必要があります。
CFexpressの規格
「CFexpressの規格」に関して、以下を解説していきます。
- CFexpressの種類(Type A/B/C)
- CFexpressの転送速度
CFexpressの種類(Type A/B/C)
CFexpressには、Type A、Type B、Type Cという3つの異なるフォームファクタが存在します。これらのタイプは、物理的なサイズとデータ転送速度が異なり、対応するデバイスも異なります。それぞれの特徴を理解することで、最適なCFexpressカードを選択できます。
Type Aは最も小型で、主に一部のミラーレスカメラで使用されており、Type BはType Aよりも大きく、より多くのカメラで採用されています。Type Cは最も大きく、主にプロ向けのハイエンド機器で使用されます。Type AとType Bは互換性がありませんが、Type BスロットにType Aカードを使用できるアダプターも存在します。
種類 | サイズ | 最大転送速度 |
---|---|---|
Type A | 20 mm x 28 mm x 2.8 mm | 1000 MB/秒 |
Type B | 29.6 mm x 38.5 mm x 3.8 mm | 2000 MB/秒 |
Type C | 54 mm x 74 mm x 4.8 mm | 4000 MB/秒 |
CFexpressの転送速度
CFexpressの大きな特徴の一つが、その高速なデータ転送速度です。PCIeインターフェースとNVMeプロトコルを採用することで、従来の記録メディアと比較して飛躍的に速度が向上しました。この高速性は、高解像度写真や動画撮影において大きなメリットをもたらします。
CFexpressの転送速度は、Type A、Type B、Type Cの種類によって異なります。Type Aは最大1000 MB/秒、Type Bは最大2000 MB/秒、Type Cは最大4000 MB/秒の転送速度を実現します。これらの速度は理論値であり、実際の使用環境やデバイスによって変動する可能性があります。
規格 | 理論最大速度 | 主な用途 |
---|---|---|
CFexpress Type A | 1000MB/秒 | 高画質写真撮影 |
CFexpress Type B | 2000MB/秒 | 8K動画撮影 |
CFexpress Type C | 4000MB/秒 | プロ向け映像制作 |