OCSP(Online Certificate Status Protocol)とは?意味をわかりやすく簡単に解説

OCSP(Online Certificate Status Protocol)とは?意味をわかりやすく簡単に解説

OCSP(Online Certificate Status Protocol)とは

OCSPの仕組み(通信の流れ)

OCSPの仕組み(通信の流れ)」に関して、以下を解説していきます。

  • OCSPの基本的な流れ
  • OCSPステープリングとは

OCSPの基本的な流れ

OCSP(Online Certificate Status Protocol)は、WebサイトのSSL/TLS証明書の有効性をリアルタイムで確認するためのプロトコルです。従来の証明書失効リスト(CRL)の問題点を解決し、より迅速かつ効率的な証明書検証を実現します。

OCSPの基本的な流れは、まずクライアントがWebサイトにアクセスする際に、Webサイトの証明書に含まれるOCSPレスポンダのURLを確認します。次に、クライアントはOCSPレスポンダに証明書の有効性に関するリクエストを送信し、レスポンダは証明書の有効状態(有効、失効、不明)をクライアントに返信します。

ステップ内容説明
1クライアント接続クライアントがWebサーバへ接続を試みますWebサーバはSSL/TLS証明書を提示します
2OCSPリクエストクライアントはOCSPレスポンダへリクエスト送信証明書のシリアル番号を含んだリクエストです
3OCSPレスポンスOCSPレスポンダは証明書の有効性を回答有効・失効・不明のいずれかのステータスを返します
4検証結果クライアントはレスポンスを基に検証証明書が有効であれば通信を継続します

OCSPステープリングとは

OCSPステープリングは、Webサーバーが自身の証明書のOCSPレスポンスを定期的に取得し、クライアントへの証明書提示時にそのレスポンスを添付する技術です。これによって、クライアントはOCSPレスポンダへの直接的な問い合わせを省略でき、検証にかかる時間とサーバー負荷を軽減できます。

OCSPステープリングを利用することによって、クライアントは証明書の有効性をより迅速に確認でき、Webサイトの表示速度向上に貢献します。また、OCSPレスポンダへのアクセス集中を緩和し、ネットワーク全体の安定性向上にもつながります。

項目OCSPOCSPステープリング
レスポンス取得クライアントWebサーバ
通信回数増加減少
応答速度遅延の可能性高速
サーバ負荷高い低い

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