
目次
記事の要約
- ビットフォレストはWeb攻撃ログ分析ツールLoggolにボット検知機能を追加した
- 22サイトのアクセスログ分析で、ボットアクセスが想定以上に多いことが判明した
- Loggolはログアップロードのみでボットの動向を可視化できる
Web攻撃ログ分析ツールLoggolがボット検知機能を追加
株式会社ビットフォレストは2025年5月7日、Web攻撃ログ分析ツールLoggol(ロゴル)の新機能「ボット検知機能」をリリースした。本機能により、Webサイトへのボットアクセス状況を可視化し、悪意のあるボットや不要なクローラーによるアクセスの実態を把握・特定することが可能になるのだ。
これにより、ユーザーのセキュリティ対策強化、アクセスログ調査の効率化、不要なシステム負荷の回避による運用コストの最適化に繋がる。プラスプランおよびフルサポートプラン契約のお客様が利用できる機能である。
複数のWebサイトの実データに基づくボットアクセスの可視化と傾向分析も行われた。分析の結果、ボットのアクセスが想定以上に多いケースが複数確認され、特定のWebサイトでは通常のユーザーアクセスを上回るボットの存在が確認されたという。
ボットによるアクセスは、クラウド環境における従量課金制インフラ利用の場合、通信量や処理コストの増加につながる可能性がある。小規模なWebシステムでは、想定外のボットアクセスが原因でサーバーが不安定になる事例も少なくないのだ。
Loggolのボット検知機能詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
リリース日 | 2025年5月7日 |
対象プラン | プラスプラン、フルサポートプラン |
分析対象 | アクセスログ |
機能 | ボットアクセス状況の可視化、ボットIPアドレスの特定 |
導入方法 | ログアップロード、分析ボタンクリック |
その他 | 既存システムへの影響なし |
ボット検知機能の重要性
ボットによるアクセスは、その目的や規模によってWebサイトに与える影響が大きく異なる。情報収集型のボットはウェブサイトのコンテンツ自体にアクセスすることが多く、システムの負荷に直結しやすいという点で注意が必要だ。
- セキュリティリスクの軽減
- 運用コストの最適化
- システムパフォーマンスの向上
不要なボットによるアクセスは、IPアドレス単位でのブロックやファイアウォール設定によって制限することが望ましい対策の一つである。Loggolでは、ボット判定されたIPアドレスを特定できるため、運用に即した制御が可能になる。
Loggolボット検知機能に関する考察
Loggolのボット検知機能は、Webサイト運営におけるセキュリティ対策と運用効率化に大きく貢献するだろう。アクセスログを分析することで、これまで見えなかったボットの脅威を可視化し、適切な対策を講じることが可能になる。しかし、ボットの種類や攻撃手法は常に進化しているため、Loggolの検知精度を維持・向上させるための継続的なアップデートが不可欠だ。
今後、より高度なボット検知技術の開発や、検知結果に基づいた自動化された対策機能の追加が期待される。例えば、特定のボットに対して自動的にアクセス制限をかける機能や、ボットの挙動パターンを学習し、より精度の高い検知を行う機械学習モデルの導入などが考えられるだろう。
さらに、多言語対応や、様々な種類のログに対応する機能拡張も必要となるだろう。Loggolが、Webサイトのセキュリティと運用を支える重要なツールとして、今後も進化を続けることを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「アクセスログに潜む“見えないボット”の存在を可視化Web攻撃ログ分析ツールLoggol(ロゴル)2025年5月7日、新機能「ボット検知機能」をリリース | 株式会社ビットフォレストのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000022085.html, (参照 2025-05-08).