目次
記事の要約
- 楽天証券が2025年6月1日よりログイン追加認証(多要素認証)を必須化
- メールによる絵文字認証が全チャネルで開始、アプリはバージョンアップが必要
- 5月中にメールアドレス、電話番号の確認と多要素認証設定が推奨
楽天証券ログイン追加認証(多要素認証)必須化
楽天証券は2025年5月2日、2025年6月1日(日)よりログイン追加認証(多要素認証)を全チャネルで必須化すると発表した。これは悪意ある第三者からの不正なログイン・取引から顧客の資産と情報を守るためである。
多要素認証は、不審なアクセスを自動検知した際の登録電話番号を用いた本人確認と、ログイン操作時のメールによる絵文字認証の2種類がある。不審なアクセス検知時の電話番号認証は2025年3月23日より順次適用され、5月10日には全チャネルへの適用が完了する予定だ。
絵文字認証は6月1日より全チャネルで必須となる。パソコンおよびスマートフォンアプリは6月1日以降にバージョンアップが必要で、6月7日以降は旧バージョンでのログインができなくなる。顧客には必須化を待たずに、5月中に設定を済ませるよう推奨している。
5月中の対応必須事項として、登録メールアドレスと電話番号の確認・最新化、ログイン追加認証の設定が挙げられている。これらの対応を怠ると、6月1日以降ログインできなくなる可能性があるのだ。
多要素認証必須化対応状況
チャネル | 不審アクセス検知時本人確認(電話) | ログイン追加認証(メール絵文字) |
---|---|---|
PCウェブ | 3/23(土)~ | 6/1(日)~ |
マーケットスピード | 5/10(土)~ | 6/1(日)~ |
マーケットスピード II | 4/26(土)~ | 6/1(日)~ |
スマートフォンウェブ | 3/23(土)~ | 6/1(日)~ |
iSPEED | 5/2(金)~ | 6/1(日)~ |
iGrow | 5/2(金)~ | 6/1(日)~ |
多要素認証について
多要素認証とは、パスワードに加え、別の認証方法(今回はメールによる絵文字認証)を用いることで、セキュリティを強化する仕組みである。
- パスワードだけでは不正アクセスリスクが高い
- 多要素認証はセキュリティーを強化する有効な手段
- 複数の認証方法で本人確認を行うことで、セキュリティを向上させる
楽天証券では、この多要素認証を導入することで、顧客の資産と情報をより安全に保護することを目指しているのだ。
楽天証券多要素認証必須化に関する考察
楽天証券による多要素認証の必須化は、顧客の資産保護という観点から非常に重要な施策である。この措置によって、不正アクセスやなりすましによる被害を大幅に削減できる可能性が高い。しかし、高齢者など、IT機器やメール操作に不慣れなユーザーにとっては、設定に困難を伴う可能性もあるだろう。
起こりうる問題としては、設定方法の複雑さによるユーザーからの問い合わせ増加や、設定完了率の低さが挙げられる。解決策としては、分かりやすい手順書の作成や、カスタマーサポートの強化、設定支援ツールの提供などが考えられる。さらに、多要素認証の設定状況をユーザーに分かりやすく表示する機能を追加することで、設定忘れを防ぐことができるだろう。
今後追加してほしい機能としては、多様な認証方法の選択肢の提供が挙げられる。例えば、生体認証やセキュリティキーなども選択肢に加えることで、ユーザーは自身の状況に最適な認証方法を選択できるようになる。楽天証券には、顧客の利便性とセキュリティの両立を目指した、更なるサービス向上に期待したい。
参考サイト/関連サイト
- 楽天証券.「2025å¹´6æ1æ¥ï¼æ¥ï¼ãããã°ã¤ã³è¿½å èªè¨¼ï¼å¤è¦ç´ èªè¨¼ï¼ãå¿ é åããã¾ã | 楽天証å¸」.https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20250425-05.html, (参照 2025-05-08).